- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784491048284
作品紹介・あらすじ
校内研究や研究授業が苦手な先生は多い。若い先生からは「授業を押しつけられがち」「やりたい授業ができない!」、ベテランの先生からは「自分がやりたい研究と違う」「やる気がない…」など、理由は様々。研究授業を取り仕切るミドル・リーダーや管理職の先生方にとっては悩みは尽きません。そんな先生方の悩みと、それを解決し、みんながポジティブになれる研究授業を開催するまでの道のりを本にしました。読んでいてで「わかる、そのつらさ…」と共感できること、「なるほど!その手があったか」と納得できること満載の内容。講師の田中博史先生の講義も目から鱗! どうぞ、研究授業の楽しさ、授業を変える面白さを体感してみてください。
感想・レビュー・書評
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タイトル通り、研究授業のより良い進め方、先生方の研究にかかわる思いについて、実践をもとにたくさんの視点から書かれている。個々の思いに沿って、研究テーマをそれぞれ決めるという方法はシンプルで分かりやすい方法だと感じた。まさに主体的取り組みである。
また本書に出てくる「日常に生きる力を育てる」と言う視点を持って算数授業を行うことはとても重要だと感じた。田中先生の発言で「算数の授業で、試行する練習をしている」とあり、まさにこれである。
さらに教科書の隙間に出てくる問題こそ面白い!という意見も印象的だった。以前、田中先生とお会いした時にも「大単元でつけた力を1.2時間扱いの小単元でどのように活かせるかがポイント。だからこそ、小単元は大切だ」とおっしゃっていた。ここにつながる。
公立小の先生方の視点から、授業に対する思いや苦悩についてまとめてあり、共感しながら読める部分が多かった。(子どもでなく教師が「困る」という言葉を出してしまっていた、もし自分なら…の立場から代案を考えて発言するなど)
面白かった。私の勤務校では、テーマが個人でなくグループごとに決めている。ここに通ずるものがあるので、大いに参考にしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供に対しても言えること
・今誰かに任せているなと思ったら意識して話しかける
・自分が誤っていたポイントや新しく発見したことを何らかの形で引き出したい
・何に困っているか話させる
指示語はそのままにしない
・決まりを見つけさせたいため問い返す
・評価をする場面→だからこのような活動→子供にこんなことを言わせる→言わなかった時は
板書のタイミング、今後の展開を予測して行う意図的な氏名等の対応は授業の狙いの達成につながる
・この局面を、どう見極める?どう切り返す?どう支援する?判断の連続の中で臨機応変に焦点化して対応をする
・困っている子みんなで助ける授業や学級を作ること
校内研究運営のポイント
・研究会後に短冊に自分がどんなことを学んだのか言葉で表す時間を設ける
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