静寂の技法: 最良の人生を導く「静けさ」の力

  • 東洋経済新報社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492047460

作品紹介・あらすじ

「余白」にこそ価値がある。聴覚騒音、情報騒音、内部騒音という3つの騒音を静め、調和や真実、本当の自分にたどり着くための33の方法。心の静けさを失い、何かに没入する経験を失い、人生の指針を失いがちな私たちのための、大切な静寂を得るための実践的な指南書。世界13ヵ国で刊行。私たちは騒音や刺激、情報にまみれた皮相な世界を生きている。しかし、人気のアプリや特効薬、複雑なアルゴリズム、ライフハックが、あなたの人生の問題や、世界を覆う倦怠感を解決することはない。静寂の不足を解決し、より良い社会を築くための、静かな感動を呼ぶ書。

感想・レビュー・書評

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  • 「合間」を上手く使う
    忙しい現代人に必要なのは「静寂」と言う時間と行動・場所、だと言う。33通りの「心の静寂」を説いた心理、実践的な指南書である。ストレスが多い世の中で如何に自分の「静寂」の時を作りより良い人生にするかだが、特に気になったのが、物事に集中した後には「合間」時間をしっかり取り自分を省みることが必要だと言うこと。よく言われる、人間の集中力は15分(15・45・90の法則)に沿うことがいいのかもしれない。その他、外に散歩に出かけ身体を動かし、自然を観て耳を澄ましてみることなどだ。

  • 最も深い静寂を感じたときのことを思い出してほしい。
    そう問いかけられて、思い出したのは、ソロキャンプに行って、ゆっくりと読書をして、ゆったりとした時だった。

    この本では、騒音(聴覚的な騒音だけでなく、情報や自分の内側の騒音)に気づき、静寂を得るための実践方法が書かれている。

    現代はどんどんと慌ただしくなるし、情報はあふれているし、忙しく、余裕がないと感じることが多い。
    この本にもあったことだけれど、日本には、間を大切にする文化があったはずなのに、
    ほとんど忘れさられて、人生で大事なことから遠ざかってしまっている気がする。

    忙しい日々の中に、余裕を取り戻すための本だと思う。

  • たまに聴覚が過敏になり、ちょっとした音でも騒音と感じてしまうことがある。聴覚だけでなく、情報と内部の騒音を静めてくれる方法が書かれてあるようなので読みたい

    #静寂の技法
    #ゾジャスティン・ゾルン
    23/9/6出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

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  • 空白を意味のない会話で埋めてくる人を鬱陶しいと思ったことはないだろうか。質問の答えを考えている間に、重ねて何か言ってくる人にちょっと黙ってほしいと思ったことは。私はある。
    質問の後に訪れる短い沈黙、会話の途中の少考で生じる静寂、本書ではそういう「間」が日本独特の文化として紹介されている。著者はその初感を”文化的な奇行”とまで書いているが、それは自身が育ってきた文化によって条件づけられた”空白を埋めたいという衝動”があるからだと言う。アメリカでは内向型の人はさぞ生きにくいであろう。

    私たちの日常は騒音に溢れている。スマホやSNSの発達で常にオンラインでいることが当たり前になって、少しでも目を離すと何かを見逃したような気持ちになり、レスポンスが遅いとできないやつだと思われる。情報は増えても、それを処理する人間の能力は上がらないと言うのに。
    さらに、騒音は外部に留まらない。”自分自身について自分に対して語るのをやめる”必要がある。

    静寂の見つけ方として、瞑想、運動、自然の中で過ごす、無言の日を作る等々、具体的な方法が紹介されている。もっと簡単にできることは、次の行動に移る前にゆっくりと3回呼吸してみる、コーヒーを淹れる動作を儀式のように集中して優雅にやってみる等、余裕がないときこそ実践してみたいと思う。

    その他、印象に残ったフレーズ
    「早起きの人と夜更かしの人は正反対と思われがちだが、両者はともに、1日のうちの静かな時間帯、外部からの要求がない時間帯の真価を理解している」
    「休息は贅沢だとか特権だとか言うのをやめる」
    「騒音のコストの1つは、人生で何が重要かがよくわからなくなること」
    「静寂の時間を許せば、部屋の奥のほうのおとなしい子どもや、ディナーの食卓のおとなしい子どもも、発言する余地を見つけられます」

  • 多岐にわたる実践方法が書かれていて、参考になりました。

  • 読了

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