スティグリッツミクロ経済学 第3版

  • 東洋経済新報社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (777ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492313640

作品紹介・あらすじ

インセンティブ、情報、技術革新の重要性を取り入れた現代ミクロ経済学。

感想・レビュー・書評

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  • 経済学を体系的に学びたいと思い、手に取った。

    豊富な具体例を用いて、経済学の理論を定性的・直感的に説明するというスタイルの本。大変わかりやすい。ページ数は多いが、読むことに対してストレスは感じなかった。

    数式は殆ど出てこない。この点はこの本の長所であり、かつ、短所でもある。モデルを正確に理解するためにはやはり数式は必要だろう。

    ややこしい数式がでてきて経済学を学ぶことを挫折したという人はこの本でインサイトをつかんだ上で、もう経済学に一度チャレンジしてみてはどうだろうか。

  • この間読んだケインズ学会の本をきっかけに5年ぶりに引っ張り出しました。相変わらず読みやすい印象は変わらない。

  •  ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツによる経済学の代表的な教科書。日本に関するネタも色々と含まれていて、単なる翻訳書籍には留まっていない様に感じます。
     時間があるときにしか勉強はできません。次なるステップアップのためには一度しゃがんで見るのも一つの手です。

     ミクロ経済学をベースとしたマクロ経済学については同シリーズの本で勉強しましょう。

     原著を三分割した翻訳版の内の二分冊目。一分冊目が「経済学入門」になっているが、第一章や随所にその内容が埋め込まれているため、必ずしも「経済学入門」を読まなければならないということはないと感じた。ただ、文章はとても読み易く明快に書かれているが、ある程度の前提知識がないと理解し切れない部分があるため、何がしかの入門書は事前に勉強しておいた方が良いかも知れない。

     完全市場のケースとして、生産物市場、資本市場、労働市場のそれぞれについて具体例を挙げながら説明し、独占や寡占、各市場の不完全性について説明を展開している。また、最新のミクロ経済学として、近代の貿易政策やゲーム理論、外部性の問題として技術革新や環境問題にも触れている。
     計算問題に習熟するというよりは、ミクロ経済学の概念について解説することに重点を置いているという感じ。アメリカの事例が多いのだが、日本版への訳者による追記も多く、日本での教科書としての利用にも配慮しているように思う。しかし、民営化に関する追記には前提条件などの記述の不足を感じた。

     経済学に対する確信が揺らいでいる今だからこそ、新たな展開に対するスタートラインとして、基本を再確認してみるのも良いのではないでしょうか。以上、素人からの感想でした。

  • 長かった

    だけどついに終わったぞ

    そんな感じのする一冊でした


    ただ話はわかりやすく読みやすい

    700Pもありますが、それだけの価値がある一冊

    ノーベル経済学賞はだてじゃない

    経済学をちゃんと身につけたいなら必読だ!と文句なしの一冊です

    そして数式もないので自分のような未経験者におすすめ

  • 教科書なので重厚だが、その分巷に出回っている「経済がよくわかる本」系の本と比べて説明が誠実であり、読む価値はあると思う。なんていうか、世の中の仕組みがわかった気がしました。話の流れは完全市場→不完全市場であり、簡単な場合をまず押さえてから現実的な流れという感じです。
    地味に補論で展開されている訳者による定量的な解析が面白いです。ちなみに、入門編を読まなくても理解できます。

  • 学術的な内容であり、かつ、700ページ以上あるので、一般書のような感覚で読むわけにはいかず、骨が折れる。英語を和訳した教科書であり、ぎこちなさは感じるものの、分かりやすいように書かれている。最新の現実経済に対する解説がされている点が輝きを放っている。計算問題の演習はない。

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