- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492396476
感想・レビュー・書評
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どういう未来になっていくがわかる本。
成長を夢見て将来に負担を後回しにすることをやめること。地方の繁華街を復活させていかなければいけない。親世代とは異なる価値観で生きていかないといけない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんだかんだいって戦争によりもたらされた荒廃ががいまの日本で勃発している課題問題と地続きで繋がっているんだなぁと感じた。私は運転できないのでできればヨーロッパ型の都市で暮らしたい。単なる人口減少に伴う都市設計だけでなく、死生観などいろんなトピックが展開されていたので、もう一度読み込んでもいいかもしれない。ほんと現代を生きる自分としては、ライフワークとしてずっと考え方針を立てていかないとなテーマだわ。
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どうしたら幸福な社会、人生を創れるか。
そのスタートにつくためには20世紀と21世紀の向かうべき社会、死生観、環境などの現状を理解する必要がある。
経済、環境、福祉、なぜこの3つがサステナビリティやCSRで論じられるか?
日本はいかに未来世代の選択肢を削って、犠牲にして先送りを続けているか
コンパクトシティと多機能自立分散のシナリオの選択と猶予期間。
ムラ社会とマチ社会の特性と今後向かうところは?
バーチャルとリアリティのグラデーション、生と死のグラデーション
これらのテーマを個別でなく統合的に解説してくれている。
対話や議論を行う前の共通認識を整えるに最適な一冊。
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これからの少子高齢化社会をどのように準備して、生きていくかの“知恵”が書かれている良本です。政策だけでなく死生観、人類での文化的な変化、人としての大事のことなどを哲学的に教えてくれます。未来を想定して今の自分に何ができるか考えさせられます。
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哲学的な話にまで展開されるのは意外にも感じられたが、読みやすくて内容もたっぷりある良書だと感じた。
高福祉国家と低福祉国家の比較はよく聞くけど、
アメリカなどの低福祉国家はそのかわり受けられるサービスも少なく自己責任であるのに対し、
日本は負担は少なく得るものは多く、ひずみは将来への借金で押し付けている、理念なき政策になっているという主張(やや誇張してしまったかも)に
ほとほとこの国が嫌になった。
基礎年金が少なく、二階建ての部分が多いことで
所得再分配効果が薄れているというのもなるほどと思う。
かわってほしい、かえていきたい。 -
これからの時代は、都市集中ではなく、地方分散の流れがますます進んでいくという著者の展望に、共感しました。
本書では、国内外の豊富な事例を交えながら、人口減少社会のあり方を幅広いテーマで考察されていて、とても示唆に富んでいます。
特におもしろかったのが地域再生のテーマ。「中心部からの自動車排除と歩いて楽しめる街」というヨーロッパの事例は日本でもぜひ広がっていってほしいです。
高齢者がゆっくり楽しめる市場や空間が広がっていけば、高齢者のお出かけは増えて健康になり、楽しみも増える。わざわざ都会に出かけなくても地域内で買い物ができたら、買い物難民だって解消するし、産業も発展し、地域も活性化する好循環に。
今こそ、クルマ依存型の社会構造から脱却した、持続可能なまちづくりを目指すべきだと思います。 -
タイトルにつられて、たまたま手に取ったが思ったより読みやすかった。
内容も共感できた。
例として映画の話が出てくる。
タイトルが挙がっていた作品の内、SF映画はすべて観たことがあるものだったので、ちょっと親近感がわいた。 -
【キーワード】
・社会福祉制度
・人口減少社会をどうデザインしていくのか
・高齢化社会/年金問題
・修正資本主義 マルクス/ケインズ
・比較福祉国家論
【概要/所感】
既に物質的には飽和した世界の現実×人口減少という切り口で今後の社会のあり方を比較福祉的な観点で論じた一冊。
何故、現在の資本主義経済に至ったのか、先進国/新興国の比較論、そして究極論的にはそうした時代の変遷に伴う現代の死生観に触れ、論を閉じている。
読み応えあり。時間をおいてもう一度読みたい。