- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492555552
作品紹介・あらすじ
仮説から始めれば作業量は激減する。BCGコンサルタントが3倍速で仕事を進められる秘訣。
感想・レビュー・書評
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「問題を解決する際はその原因を調査するのではなく、仮の答えを設けそこから原因を調査すべきだ。」
上記が仮説思考を持つということであり、本書の結論です。
例えば「新商品が売れない」という問題を解決するためには原因を調査して調査した大量の情報からそれっぽい原因を探すのではなく、「新商品が売れないのは、価格が高すぎるからだ!!」と最初に決めつけてから自分の答えが合ってるかの調査するというものです。その後の調査で、他社の新製品の方が高いのにそっちは売れているという事実が発覚したなら、自分の仮説は間違ってたので、別の仮説を立てる。「新製品が売れないのは、市場へのPRが足りていないからだ!!」そして調査、、、といった具合です。
仮説思考の利点は何よりスピーディーに仕事が進む点です。他の人が情報収集をせかせかやっている時間で、答えを設けどうやら自分の仮説は正しそうだと思ったら、それを証明する根拠を少し揃えれば良いだけです。
昔、中学の数学テストで証明問題がありましたがテスト文に「〇〇が正しいか証明せよ、正しくないなら正しい数値を解答せよ」という問題がありました。これってわざわざ正しい数値答えろって書いてるからにはきっと間違ってんだろうなと思って解いたことを覚えています。このやり方だとすごく問題が解きやすかったと覚えています。だって他の人が正しいかどうかを考えている間に私は正しい数値を計算してたんですから。
普通の問題解決フローは以下のとおりだと思います。
①情報収集
②情報を組み立てる
③結論を出す
④結論が合ってるか確認する
⑤④が間違ってたら①からやり直し
④まで頑張って出した結論が間違ってたら①からやり直しです。それぞれのステップに1日づつかけたとした場合4日のロスです。
これを仮説思考にすると。
①結論を出す
②結論が合ってるか確認する
③①が間違ってたら①からやり直し
④情報収集(①の段階で構造はできてるから情報の組み立ては済んでます。)
②の仮説が間違ってたとしても①に戻されるだけです。④は最後に1回やればすみます。
実際はこんなにうまく行くことは少ないでしょうけど、仮説思考をうまく使いこなせたらこの上ない武器になるはずです。
本書は内容が濃く、感想というより自分の中の要約メモみたいな形になってしまいました(汗)
総評として本書は内容も単純ではなく、実際の現場で活用するのも難しいですが、活用できれば最高のスキルになるであろう仮説思考を学べます。ぜひレベルアップしたいビジネスパーソンに読んでいただきたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の作業レベルの一段ないし二段くらい上から全体像を見て、幹を描き、見通しを立てて進めること。未だに、つい自分の担当領域を狭く深くしたくなり手元だけにライトを当てたくなりがちなので、精進しなければ。
本書の内容の大半は、20代の頃、今より更にだいぶ浅はかだった頃の私に、当時いた経営企画部の先輩から教えてもらった姿勢。読みながら懐かしくなった。
生意気だった私に根気強く(多分だいぶ呆れながらだったとは思うけれど…)付き合って頂いて、有難いことだったな。今度会った時にはちゃんと感謝を伝えないと…。 -
名著。仮説を立ててから分析、実行に移るべきということが繰り返し書かれている。
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・手に取った経緯
以前から目をつけていたが、上司との仕事が失敗したときに「今回は仮説を持たずに進めてしまったのが失敗の原因だった」と振り返っていてハッとして購入。
・本書の要旨(及び自分との相性)
自分が、何でも事細かに把握しようとする「網羅思考」の持ち主である、ということを周囲から指摘されていたのだが、改善の決定打を見出せずにいた。網羅思考とはつまり、解決したい問題に対してあり得る原因を細かに洗い出し、その一つ一つの優先度と解決策を検討して進めていくような考え方だ。これは問題解決においてある種理想的だが時間がかかる。
本書では、いかにその思考がビジネス上効率の面で好ましくないか、ではどのように考えれば素早く仕事を進められるのか(=仮説思考)を説明している。自分の悩みにピッタリな本と感じた。-
swagくんは物事をありのままに見るのを大切にしているような気がする。
だからこそ本書が響いたのかなと思いやした!
相談すると仮説を持たず...swagくんは物事をありのままに見るのを大切にしているような気がする。
だからこそ本書が響いたのかなと思いやした!
相談すると仮説を持たずにありのまま受け止めてくれるのが嬉しかったわ!
なので、その良さを活かしつつ仮説思考を身につけられるといいっすね!2022/02/07
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仮説から始めることで問題解決の質・スピードを向上させることができる。
日常的に少ない情報から仮説を立てる癖をつけたい。
また、他人に恐れず壁打ちすることは、仮説強化の面以外にも非常に重要だと感じた。 -
課題解決型の営業をしていて、これまで提案する際には顧客からなるべく多くの情報を収集して問題の根本的原因を掴むアプローチをしてきて、それが競合との差別化にあたると思っていた。しかしこの本を読んで全くの逆で、僅かな情報の中から解決策や戦略まで踏み込んで全体像(ストーリー)を考えることを学んだ。この考え方を知ったことは目から鱗。
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コンサル界では必読書のようなので読んだ
「いかに少ない情報で仮説を立てて検証をするか」がカギ。今までの人生では「多くの情報を暗記しながら、少しでも分からないことがあれば仮説は立てられない」というこの本とは真逆のアホみたいな思考で暮らしていたので、伸び代あるんかな
いずれにしろ有益なことを学んだ -
仕事をする上で仮説をまず考えよう
【メリット】
⚫︎意思決定が早くなる。
今ある選択肢をいかに絞り込むかという視点。
その結果、生産性が上がる
情報コレクターになると、実行が遅くなる。
【仮説の進め方】
仮説、検証のストーリーを立てる
ストーリーに必要な情報だけ作り上げる。
間違っているストーリーだった場合、仮説を肯定する情報が集まらない。その時点で軌道修正する。
【考え方】
①反対側から見る。ライバル、顧客視点で見る。
②両極端に振って考える。
③ゼロベースで考える。
現状のやり方の延長線上で考えない。