- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532105372
作品紹介・あらすじ
組織は様々な視点から捉えることができますが、本書は「組織の内部で働く個人の視点」から、組織のメカニズムを解説します。組織は、個人では実現できないプロジェクトを可能にします。組織を運営する際、モチベーション、リーダーシップ、組織文化など様々な課題に直面します。組織における個人の行動から、経営戦略との関係、組織変革まで、経営組織に関わる重要なトピックスを網羅的に取り上げました。
感想・レビュー・書評
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経営学がなんとなくわかりました。経営学って、結構心理学とかかわりのある分野なのかも。
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著者は金井氏である。京都大学出身で、MIT、基本的には学術系である。
よって、リアルなビジネス現場の声からというよりも研究って感じ。
あまり役に立たないかもな・・・と一抹の不安(笑)
本書のポイントは冒頭に記載されている通り、個人の視点に焦点を当てている。
さらに、ダーバーシティを認め、安定的よりもイノベーション、ミドルの役割、
そう言った事に着眼している。であるから、組織形態の話とかはほとんど出てこない。
(実はちょっとだけ記述されているけど無いに等しい)
つまり、ネットワーク型組織、事業部制、カンパニー制、機能制とかそういった事を
期待すると痛い目を見る。これらを期待するなら、「組織のデザイン」という、
同じ日経文庫から出ている本が参考になるだろう。
しかし、ポイントさえ押さえておけば決して無駄になる知識ではなく。
特に人事・組織について初心者であるならば、ボリュームは十分だ。
そして、基本的には心理学系になるのでここらへんに興味が持てないと。。。
個人的には、心理学系は極めて好む学問なのでぐいぐいと読み進める事が出来た。
リーダーシップの部分も結構詳しく記述されているので、そこらへんが気になる人にも
お薦めは出来ると思う。もちろん、読んだからと言ってすぐ実行できるとは限らないが、
少なくとも示唆は得られると思う。個人的にも、このあたりが一番示唆を得られた。
リーダーってのは誰もがなれる分けではない。だからこそ貴重な存在である。
しかし、経営組織は奥が深い。
いや、人ってのは奥が深い。そして、そう思うたびに会社の上司の話を思いだす。
「最後は人だ。どれだけ信頼される事が出来るか。人間的魅力を出せるか。」
社内でもそうだし、社外・クライアントに対してもバリューを出して、信頼を勝ち得る。
そのためには、どうやら仕事の実力だけでなく、一見無駄にも思えるような事も
必要らしいかも。。。と考えてみる。 -
Ⅶ 経営組織の設計
J・ガルブレイスの組織論
組織とは、情報処理システムである。
組織機構をどのように設計するかは、不確実性と情報の問題に関わっている。
ルール、階層、目標設定によって不確実性に対処するが、なお発生する例外に対処するために「情報処理の必要性を減らす戦略(スラック資源の創出)(下部組織に自己解決可能な資源を付与)」
と「情報処理の能力を増大させる戦略(IT投資)(ヨコのつながり創出)」
を代替案として検討 -
食品流通安全管理研究室の先輩からのおすすめ!
所蔵情報:
品川図書館 336.3/Ka44 -
松下電器が例に出てくるぐらい古い本だけど、診断士一次の知識を俯瞰して肉付けするには深度もボリュームも丁度いい。モチベーション、リーダーシップ、組織構造、企業文化など。デュポンの多角化のきっかけの話とか面白かった。
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未感想
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組織の文化に関する記述が多いのも特徴だし、そこが興味深い。
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著者は神戸大学の教授。組織設計の基本的な考え方や組織文化、リーダーシップなどコンパクトにまとまっていました。
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17/08/19読了
やや古いのが気になるけれど体系的に読めてよかった -
組織行動論の入門書。
分かりやすく、かつ、読みやすい。