コロナショックと昭和おじさん社会

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  • 日経BP日本経済新聞出版本部
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532264345

作品紹介・あらすじ

日本人と外国人、高齢者と若者、資産を持つ者と持たない者、
家族のいる者といない者、正規社員とフリーランス……

日本社会の分断はコロナ・ショックを契機にこれからどこに向かうのか? 
どうすれば私たちはこの危機を、日本社会再生のチャンスに変えることができるのか?

「日経ビジネス電子版」で毎回論争を巻き起こす人気連載を緊急加筆のうえ新書化!

感想・レビュー・書評

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  • パラパラと読むことができた。

    コロナがパンドラの箱になって
    いろんな問題が顕在化したってゆうはなし。

    ①失業者のうち失業給付を受けてない人の割合は、77%
    ②非正規雇用者の雇用保険加入率は67.7%
    ③緊急事態宣言後の正社員のテレワーク実施率は27.9 %
    ④子供のいる女性の就業率52%のうち正社員は8%
    ⑤子供をもつ女性が働く目的で圧倒的に多い理由は家計のためが86%
    ⑥学校が休校となりオンライン授業などが導入されたが公立学校の実施率は5%

    これを全問正解できたのは200人中一人だったらしい。
    私もわからないことたくさんあった。
    知らないって怖いとおもう。

  • 昭和のエリートが陣頭指揮  平成にまでその形が引き継がれてしまった
    否定しないこと≠肯定 ちゃんと現実を受け止めること

    日本的経営 =人間中心、長期視野、専門スタッフが経営スタッフの下の関係
    経団連 =同質集団

     最低賃金で働く人が2007年からの10年で4倍に (実質最低賃金は20%アップ)
     正社員前提の社会
     平均所得金額以下の世帯 62%

    「働く」ことは「生きている」という実感
    「頼れる家族」がいない
     コミュニティ=会話

    生産性? 人を豊かにするのは 無駄な会話、時間、空間

    SOC=Sence Of Coherence 首尾一貫感覚
     1.一貫性(自分が大切な人だと感じる)
     2.負荷のバランス(必要なリソースにアクセス可能)
     3.結果形成(周囲への影響)

    他人力  HOPE・・・人を救うのは人 光を見出す存在になれる

  • 並な感じです。

  • 曰く「資本主義社会ではカネのある人ほど、様々なリソースの獲得が容易になり、”持てる者”は突発的な変化にも素早く対応できる」と。対応力は、”若さ”だけではない、と気づかされる。

    「コロナ」によって、社会が一変した。①「リモートワーク」。通勤地獄という名の、ラッシュが緩和された。「働くこと、イコール、会社に出社すること」だったハズなのに。社員の評価は、業務成績・成果だけになってしまうのだろうか。そして、広い邸宅に住む人はいいが、日本の住宅環境からみれば、やはり社員に無理させているような気がする。
    ②「働かないおじさん」。やっと、バレてしまったようです。IT化に遅れ、時代に遅れ、変化に遅れる中高年。未来の若者像。解決の道は遠い気がする。
    ③「コスト削減」。ついに正社員そのものも”コスト”に陥ってしまった。そうですね。無人工場で、無人で生産・出荷・流通すれば、”お金”のなる木ですね、経営者にとって。その時、仕事の意味って?。先のない会社、日本に、そろそろ。

    コロナ禍に、あらためて、”普通”だったものに”?”をつけてみるのは、よかったかも。

  • 最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00603734

  • スーッと読めてしまう。目新しいことはほとんどないが
    まあそうよねえと思う内容。

    競争を好んでいるのに平等を求める。
    70年代に中流社会は崩れていた。
    無責任な人ほど出世していた。
    ドイツでは家族労働も介護保険でサポート。
    2008年末の年越し派遣村が、日本型雇用崩壊の象徴。
    働き方改革のもと政府が進めたのは雇用主の義務放棄オンパレード(96ページ)
    日本の相対的貧困率は15%以上、5世帯に1世帯は貧困ライン以下(122)

  • 『#コロナショックと昭和おじさん社会』

    ほぼ日書評 Day498

    この著者の本は初めて読んだが、典型的な「出羽の守(ではのかみ)」。タイトルからして、いわゆる「男性社会」を揶揄したつもりだろうが、今日においては逆差別・ハラスメントではなかろうか?

    内容は、我が国の「問題」を語る際には、統計図表を交え理論的を装う一方で、こんな酷い例もあるという極端な話を検証不可能な形で例示、さらに某国ではこんな素晴らしい制度があるということを費用対効果分析を一切なしに記述して一件落着。

    今回の総選挙の政見放送でも「ヨーロッパでは」皆定時に仕事を終えて長期休暇を取って等、移民問題をはじめとした社会の軋みを全無視した候補者がいたが…、この筋の手合いには騙されないようにしたいものだ。

    上記ゆえ、リンクなし、友達限定で投稿。

  • なんか認識としてはとても近いんだけど。国民性というのは変わらないというげっそり感がいまいち感じてないのはどうしてだろう。

  • 日本の格差問題の現状をデータと事例で語っていますが、読者受けする部分を切り取って報道するマスコミ記事のレベルで目新しいことが見受けられないところが残念でした。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    プロローグ コロナ禍がさらした「昭和のツケ」/第1章 終わらない昭和おじさん社会ー日本社会の「イメージ」と「現実」/第2章 ここまで深刻化していた「分断の壁」-社会のひずみはこうして広がった/第3章 若者も中高年も女性も働きづらい理由ー日本の会社のしくみは既に無理がきていた?/第4章 広がり過ぎた格差のゆくえはー昭和モデルからこぼれ落ちるということ/第5章 これから始まる社会のニューノーマルー昭和おじさん社会からの脱却

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著者プロフィール

健康社会学者(Ph.D.)、気象予報士
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至る。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。

「2020年 『コロナショックと昭和おじさん社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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