リッツ・カールトン超一流サービスの教科書
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2011年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532316846
作品紹介・あらすじ
ザ・リッツ・カールトン、ウォルト・ディズニー、ブルガリなど世界的ブランドでサービスのエキスパートとして活躍し、ザ・リッツ・カールトンでは人材教育機関とリーダー養成機関を設立したトレーニングのプロが、あらゆる業界で使える「サービスの原則」をすべて明らかにした「超一流サービスの教科書」。
感想・レビュー・書評
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子供の時の我が家のような場所。それがリッツカールトンの秘密のようだ。
高級ホテルの中では常に人気上位にランクインしているリッツ カールトン。
自分は泊まったことはないけれど、最近も知人の何人かが宿泊してこのホテルを激賞していたので、そのサービスの秘密が知りたくなり本書を買って読んでみた。
徹底してお客様の立場に立って考え行動すること。期待を超えたサービスをすること。
リッツも他のホテルとそう変りない理念を掲げているが、他のホテルとの違いは様々な状況やパターンに応じて理想的な受け答えや台詞がマニュアル化され受け継がれているということ。
そして今も何か問題が起こるたびに、その原因と解決方法が瞬時にすべてのスタッフに共有される。
そしてそれだけでなく、スタッフに2000ドルの裁量権を与えお客様の為に独自のサービスをする自由が与えられている・・・
お客の好みや個性に合わせたサービスを提供する。
子供の頃、家に帰れば好きな夕食が用意され、お気に入りの部屋でくつろぎ、いつの間に用意されていた暖かい布団にくるまれベットで眠りにつく。
リッツはお客さまが到着したその瞬間からその宿泊客の動向から目を離さない。その人に合った我が家のような場所を提供するために。
本書からは著者でありリッツカールトンの人材育成に尽力したレオナルドとミカの熱い思いが伝わってくる。
ホテルで働く者ならずともサービス業に携わる者は読んでおいた方がいいだろう。
もしこの本に書かれている通りのことが実際に行われているならば、リッツカールトンに泊まってみたいと思わせる一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
超一流のサービスを提供するための考え方
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目新しさはない。
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【内容】
リッツ・カールトンにおける最高のサービスを提供するための考え方、実例を紹介した本。
サービスの提供する側は、お客さまを尊重すること、そして、自身の担当範囲の枠にとらわれないサービスを提供すること。
担当職務ではなく、その目的を共有し、顧客へ最高の商品を提供する。
【得たもの?やってみること】
顧客は相手の担当職務の範囲など知ったことではない、顧客の相対した人が、その会社の代表となることを忘れてはならない。
サービス業でも製造業の考え方を参考にしている。(トヨタの「カイゼン」をならっているようだ)
・問題が発生したことを申告したスタッフは叱ってはならない。問題が2回以上発生するのは、プロセスに問題があるためである。
・不備を排除するにはMRBIVをなくすこと。不備を見つけたらなぜを5回繰り返して原因を探る
M(mistakes) ミス
R(rework) やり直し
B(breakdowns) 故障
I(inefficioes) 非効率
V(variation) バラつき
使ってはならない不適切な言葉づかいをリストアップする。(こうすべきは定義しきれないので、不適切なものを挙げる)
納期のリセット(相手の目標を下げる)。
連絡をもらったら即リターンして、何日後に結果が返せるかを回答する。こうすることで、相手が想定している納期をこちらの可能な納期にリセットする。これをしないと、相手の想定とこちらの納期の差異が生じてトラブルになる。
→これはすぐにでも使える。
【感想】
全体的に、個々の事例を多く取り上げて、そこからサービス業で得るものを見出す構成になっている。
拾い読みしかしていない状態では、なかなか、全体として何を言っているのかが捉えづらい本だった。
担当範囲にしがみついた回答をしてしまっていないかを振り返ってみよう。 -
さらっと目を通した。奥深い。
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