新・日本のお金持ち研究: 暮らしと教育

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532353841

作品紹介・あらすじ

人生の成功は"世襲"できるのか-お金持ちの住んでいるところと名門高校の所在地との意外な関係、親から受けたどのような教育が自分の将来に最も影響したか、なぜ日本の富裕層はさほど株式に投資をしないのか-など、時代を生き抜くお金持ちの知恵とたくましさを読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 2016/07/15

    高級品を買ってる層は擬似お金持ちもしくは少し余裕のある中流階層ていうのはあってる気がする

    習い事に月10万円

  • 年収一億円以上の富裕層が子どもの教育や現在の社会に対してどのように対応しているのかを調査した本。職業として医者は結構多いのだが、外科医とか歯科医などはいなくて、多いのは美容整形医と眼科医が多いらしい。医者の世界もワーキングプアが広がっているとのこと。子どもの教育に関しては予想通りというか月に学費の他に10万~15万消費している人が一番多く、一般家庭ではとても追いつけない。興味深かったのはほとんど(70%)の富裕層が、今の日本で格差は広がっていないと回答していることだ。(一般人のアンケートでは逆に80%の人が格差は拡大していると回答)そのような現実を知らないことは無いだろうから、格差が広がっていることを認めたくない(認めると自分達が不利になる)という意識が強いのだろうと分析されている。

  • 続お金持ちの研究。
    学歴は大事じゃないと思うのに子供にはいい大学に行かせたい。
    親の資産は成功に関係ないけど子供には残したい。

    そしてやっはり累進課税よりも消費税が好き。

    面白いのはえせ富裕層と本物の富裕層を分けていることでテレビなどでゴージャスな生活を見せるのはこちらのエセ富裕層タイプ。
    金持ちは金を使わないから金持ちという当たり前の結論。
    余裕があれば投資に回す。まさに金は金を呼ぶ。

  • 金持ちは質素に、擬似金持ちが派手好きということが面白い。貧乏は自分のせいという考え方は、帰属理論を聞いたことに過ぎないのかもしれない。

  • 日本の富裕層の特徴。
    株よりも不動産に投資
    自分の社会的地位は努力して得たという自己肯定の強さ
    格差に無自覚、社会貢献への意識の低さ
    「富」はもっても「権力」と「威信」に低い関心、希薄なノブレス・オブリージュの意識?
    とはいえ、米国の富裕層は社会貢献に関心が高いと言ってもそもそも富の大きさが桁違い。
    結論: 富裕層の動向よりも貧困層の拡大が問題。貧困層が増えると富裕層は保守化する。

  • この手の奴って同じ条件でお金持ちにならなかった人の率も
    載せないと意味ないと思うんだよな

  • この本は、一体「お金もち」と呼ばれている人はどのような人なのか?職業は?
    どんなことにお金を使う?どこに住んでる?

    などのことについて多数のデータを基に徹底的に研究してる本です。
    最後の「格差についてどう思うか?」の質問の答えが興味深かったです。
    「本人の努力不足」という回答が多い。
    そして教育格差による格差の遺伝(階級化?)についても触れられていて面白かった。

    ただ、膨大なデータを相手にしているにも関わらず、評価の甘さを感じてしまったのが少し残念な気もしました。。

  • "■お金持ちの人の研究
    ①お金持ちが選ぶ暮らしの2タイプ:1、通勤上の不便を感じる事ない都心の真ん中に暮らすタイプ。 2、自然が周りにある住空間を好み多少の通勤上の不便を受け入れるタイプ
    ②高級車や高級住居の販売を進めるなら、「富裕層に憧れる」ちょっと背伸びをした中流階級向けに販売戦略を練るほうが賢明である。
    ③日本のお金持ちの「意識」とは異なり、経済的成功の基盤として親から受けた教育投資がある。
    ④日本のお金持ちの成功の理由を、初期条件が恵まれたのではなく、自分のリスクへの挑戦や努力が功を奏したからと見なしている。"

  • お金持ちの人たちの動向がよく分かる。
    富裕層向けに商売をしたい人にオススメ。

  • 実際に行ったアンケートに基づいてる点で評価できる。
    格差が叫ばれて久しいが平均値ばかりを使用する論調ばかりで、具体的に踏み込んでいる。

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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