- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534041777
感想・レビュー・書評
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#3380ー203
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さらさら読めるけど次の行動に繋がりにくい。
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夫が上司から譲ってもらった(?)本を横領して読んでみた。
うん、確かにビジネスやるうえで頭の中でシミュレーションして考えることは大事よね、という感想。 -
科学は好きですが、なんでもかんでも論理的な思考に持っていくのはもうちょっと説得力が必要だと思いました。たくさんの仮説で脳内シミュレーションを行っている人は普段からその行動に慣れているから、その分ひらめきの可能性も高いのだと。
なるほどー。
コピーライターも数百の候補から最高のひとつを出したりするんですよね。そういうのを考えると、アイデアって多い方がいいんだろうな。
それがブレストか。 -
”科学の基本は観察や実験を繰り返すことですが、そこに驚きや新たな発見がなければ、観察や実験を長く続けることはできません。驚きや発見が次のステップのエネルギーになるからです。一方で、自分の仮説が現実と合っている場合も、人は喜びを感じることができるでしょう。”
仮説を立てるということは何も科学の世界に限った話ではない。日頃の生活でも仮説を立てる機会はあるし、ビジネスでも仮説を立てないと新規事業を立ち上げることは出来ないだろう。
科学の世界でもビジネスの世界でも大事なことは共通している。
著者が伝えたい事はこのことだと思う。
がっつり理系の道を歩んできた著者が、広告代理店からプログラミングまで多用なビジネスを経験してきたからこそ、言葉に重みがある。
本書では多彩なジャンルのネタから仮説力の重要性についてアプローチしているけれど、ここまで分かりやすい表現にまとめることができるのは、一流のサイエンスライターだからなのだろう。 -
中で紹介されているエピソードは面白い。
一方で、仮説力をあげるためには、さまざまな仮説の立案、検証を元に引き出しを増やす事を進言しており、斬新な思考法があるわけではない。新たな知見が得られたとは言い難い。 -
一章:
・原因と結果は単純なものではない、見る立場によってかわってくる。
見たものでも正しいとは限らない。例えば雨乞いの儀式
・原因と結果よりも、もし起こってしまったらどうなるかを考える(リスク評価)
二章
・観察→実験→検証の繰り返しが重要。必ず自分の目で見ること。
・ポパー提唱:科学と科学でないものの区別。科学は反証可能だが、科学でないものは反証ではない。
反証とは、実験をして理論と異なる結果を導き出すこと。
三章
・成功体験は重要だが、時に忘れることも重要だ(発想の転換)
・粘り強くあきらめないこと
四章
・モンテカルロ法:シミュレーションや数値計算を乱数を用いて行なう手法の総称。気象シミュレーションなど
・間主観性:客観と主観の中間の意味。いかに相手の立場にたてるか
・直線的な思考をやめる。(一回転してからんだものを同じ方向にひねったらさらにからまる。(スピノルの絡み合った構造)
・キーパーソンを見つける。役職だけでは判断できない
五章
・人口ネットワーク=パーセプトロン
・狭い世界:ハブとなっている人を6人介すと世界の誰でも知り合い
・ロングテールモデル ビジネスにおいて、頭を狙うか尻尾を狙うかで戦略は異なってくる。
・多様性が重要。同じ考えをもった人が集まってしまうと方向を間違った際に危険
・定量的に表現するのは重要だが、数を表現すればよいわけではなく、重要な数字は一つに絞る。
六章
・固まった頭をやわらかくする(固定観念を破壊する)
例えば、鳥目は人間の目よりも高感度。百人一首はカルタでもなければ優秀な歌集でもない。
・脳内シミュレーションを多くする(仮説の数を増やす)
・数多くの仮説の中から、より精度の高い仮説を取捨選択する。
・制度を上げるには驚きや新しい発見を多く体験すること。
・ニュースを読むにも「科学力」「仮説力」が必要。
気になったところを羅列。統一性はありませんが・・・・メモです。 -
哲学的な内容なんでしょうか?目からウロコは落ちなかった。
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ビジネスにも役立つ…とのことだが,
そんなことより,科学にまつわるエッセイとして面白かった。
一番衝撃的だったのは「百人一首は呪い封じである」の話。
百人一首と百人秀歌の5人の歌仙の順番に,何らかの意図があると。
うむ,確かに偶然じゃないっぽい。井沢元彦が喜びそうな話だ。 -
氏の著作としては初期のものなので、網羅的で読みやすいが、その分あっさりしている。
最初にこの本や「99.9%は仮説」を読んで面白いと思ったら他の本を読むルートが良いのだろう。