仮説力

著者 :
  • 日本実業出版社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534041777

感想・レビュー・書評

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  • <本の紹介>
    科学的に考えれば仕事が変わる。ビジネスなどの現場で役立つ理系的な発想法を紹介。

    この本は、サクッと読めるんで良かったです。
    内容も、理系の頭には「なるほどね」と思えるとこが多くて。

    こういう考え方に慣れてる人には、そんな難しくない本かも。
    「反証できるかどうか」が科学的かそうでないかの分かれ目になること、ネットワークはハブを通してつながっていること、難解な問題でも粘れば解けるのを本当に粘って解く人がビジネスで成功する、とか、興味を持った部分もちょくちょくあって楽しめました。

    仕事をしていく上でも「行き当たりばっちり」よか「仮説検証型」で進める方が後に残せる形だなと思うし、ちゃんと仮説に基づいて戦略を立てて、トライ&エラーを繰り返してかなきゃなと思います。

    一流のスポーツマンこそ、こういったシミュレーションを何万回とやってるんだろう。
    ほんと俺なんてまだまだです。

  • ビジネスデータは必ずしも科学的でなくとも良い、という言葉は普段感じていたことを裏づけまではいかないが、間違った考えでないという保証をされたような感じ。数学力の大切さや現場というか事実を確認することの大切さ、俯瞰することの大切さ、ロジックの大切さなどわかりやすいことばで書かれていて参考になる本。

  • 3月1日読破!

  • 「猫好き科学作家」(サイエンスライター)という竹内薫さん(⇒<a href="http://spysee.jp/竹内薫" target="_blank">■</a>)
    の著作です。
    そんなこともあって、いたるところに猫のイラストが入っています。
    あっ、猫が大切なのではなくって、仮説思考の大切さを柔らか
    科学を用いながら説かれています。

    因みに、Googleブック検索の結果はこちらです(⇒<a href="http://books.google.co.jp/books?id=kFU5PQAACAAJ" target="_blank">■</a>)。
    内容閲覧の対象ではないようです・・・

  • 仮説的思考の初級者向けかな。
    今の自分には、特にヒットしませんでした。

  • 仮説では、反証可能性や脳内シミュレーションが大事。

  • 知的読み物として 楽しかった

    仮説力 思考術と重なる所があった
    その先を考える 複数考える
    実証してみる 
    相手の立場になって考える
    全体を見る 把握する

  • コマ大数学科でおなじみの竹内薫が書いた本。
    仮説力を普段の生活や仕事などに生かしていこう!というもの。
    文系の人を対象に理系の頭(仮設→検証の流れ)を紹介するもので
    そんなに難しくはなく読みやすいです。
    人によっては物足りなく感じるかも。

    理系の自分も普段の生活に仮説力を使えていなかったので
    ためになったと思います。(角田)

  • 仮説で遊ぼう!

  • この著者の本はおもしろいなと思っていたこともあり、ブックオフでたまたま見つけて、冒頭の「現代は仮説の時代である」という主張に興味を持って購入。

    内容は、科学的な思考(=仮説力、脳内シミュレーション)というものがビジネスにも応用できる例を、物理学や数学の問題を通じて紹介している。主張がちぐはぐだったり、章立ても首尾一貫してない点はありますが、短くて軽い読み物としてオススメ。

    この本を読んで頭をよぎったのが、北京予選の野球日本代表の韓国戦で、決勝スクイズを決めたサブローの「頭の隅にスクイズの可能性があったので、対応できた」という言葉。一流のスポーツ選手は常人では思いつかない「仮説」をいくつも頭の中に持っている。

    ?科学的な思考とは「観察→実験→理論に基づく行動→検証」で、科学がやっていることはこのプロセスの繰り返しである。
    ?科学は反証可能だが、科学でないものは反証可能ではない。例えば、「社会主義」とか「宗教」は反証可能ではないので「科学的」ではない。
    ?仮説構築に必要なのは、情報収集と経験である。ビジネスの場に立つ前に、事前に様々な「仮説」を準備しておくことで、その場でのパフォーマンスが変わる。更にそれを現実の経験によって絶えず検証していくことが大切。
    ?物事を決める可能性のある様々な要因の中で、見方を変えてみて、データを様々な角度から見ても同じものが、物事の本質である。
    ?数学の問題は、発想の転換でサクっと解けるものと、粘って粘って地道にやらないと解けないものの2種類がある、という点でビジネス上の問題点に似ている。

    以下明日から生かせそうな気づきを3つ。
    ?.「仮説」と「思いつき」の違いが頭の中でクリアになった。
    それには検証の部分が非常に大事で、常に新しい情報による検証を続けることで磨かれる。その違いは、「科学」と「科学で無い物」もっと言えば「ノンフィクション」と「フィクション」ほどの大きい違いがある。
    ?.マーケティングは科学である、という再認識。
    普段やってることを「科学的な思考」のプロセスに当てはめると非常にしっくりくる。
    -観察(街の人のヘアスタイルや友達の話から、トレンドやインサイトを発見すること。)
    -実験(実際にコンセプトやパッケージにして、こちらが設定した状況でグループインタビューなどの調査で反応をとる)
    -理論に基づく行動(戦略に基づき、実際のExecutionとして製品や広告、プロモーションをしかける)
    -検証(実際にマーケットでどうだったのか、何が問題だったのかを理解し、理論をBrushUpさせていく)
    ?.物事に「完全な客観性」はないこと。
    物事は常に状況や人間関係、目的等に規定されるので、どこまで行っても「主観」でしかない。ビジネスは人間同士の関係がお互いに影響を与える「不確定性」の高いものだと認識して、相手の立場で考える(間主観的に考える)ことが結果につながる。

    クラブWorldCup決勝でゴールを決めるインザーギを見ながら、「彼がゴール前で落ち着いてるのは、事前にいくつもの仮説が頭の中にあるからなんだな」と妙に納得。日本人の「決定力不足」は「仮説力不足」だったんですね(笑)

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著者プロフィール

たけうち・かおる サイエンス作家。1960年生まれ。東京大学教養学部教養学科、同大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻、理学博士)。フリースクール「YES International School」校長も務める。著書に『99・9%は仮説』(光文社新書)、訳書に『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)などがある。

「2021年 『人と数学のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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