感情はコントロールしなくていい 「ネガティブな気持ち」を味方にする方法
- 日本実業出版社 (2020年6月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534057860
感想・レビュー・書評
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本質的には一貫して同じことを言っているので情報量はそこまでない
要するに"感情"や"五感"というものは人間の思考や行動の根底にあるものであり、それと向き合うことで自己理解が深まるとともに自分自身を大切にできるということ
逆に言えば、感情を無視していると自分が納得できる人生を歩むことはできない
私は感情の振れ幅が人より大きいせいか自分の感情に気づかない状態というのがよくわからない
嬉しいときは嬉しいし、不快なときは不快だと思う
行動も感情に起因していると自覚しているから、この本に書いてあることは概ねご尤もという感じ
自己承認欲求と他社承認欲求についての解釈はなるほどと思った
自己承認欲求は、"自分自身"で自分を価値のある存在だと認めようとする。
他者承認欲求は自分の存在価値を"他者からの承認や評価"によって見出そうとする。
当然依拠するものが他者であれば自分の価値は不安定なものになるし、怒りという感情もそれに起因している。
インスタ文化における自己承認欲求についての議論をよく耳にするけど、あれは他者承認欲求ということかな
でも自己承認欲求が満たされたことを他者に共有したくなることもあるよね
どちらにせよインスタっていうのは怖いくらい人の本質が表れるものだなあとつくづく思う、ふと怖くなる
私はコロナ禍になってから自己肯定感があがったのだけど、それは他者との関わりが必要最低限になったことで、必然的に他者承認欲求が自己承認欲求へと変わり、その上で自己承認欲求が満たすことができたかもしれない
本を読んだり映画を見たり散歩をしたり好きなものを好きな時間に好きなだけ食べたり…(これは良くない)
自己承認欲求にスライドできれば意外と満たすことは難しくないのかも
ただ他者と関わっている限りどうしても他者承認欲求は生まれてしまう気がするなあ、私自身は塩梅が難しいところ
✏本物のプライドは「自己承認」から生まれる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感情は、自分にとっての「情報」であること、
思い返すと、自分の感情とその理由を掴めていないで空回ってしまうことがよくありました。
ネガティブな感情を味方に付けられるように、考え方を変えるきっかけとなりました。ありがとうございました! -
感情と向き合い、それをもとに行動することが成長につながることを学べる本です。
どんな人でも、ネガティブな感情に振り回されてしまうことがあると思いますが、それは、何か大事なことに気づくためのメッセージであるようです。
感情と向き合い、考えることが、さらなる成長につながることを教えてくれます。
それぞれの感情ごとに、その原因と対策を紹介していますので、感情のコントロールができていないと悩む多くの方が、解決のヒントを得られる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたい内容の覚え書き】
「ネガティブであれポジティブであれ、何か理由があるから感情が起こる。感情は自分にとっての問題点を見つけ出す『情報』。ネガティブな感情が起こった時は、抑えたり無視したりせず、その時々の自分の感情と向き合い、その原因や理由を突き止め、その問題を解決するための『具体的な方法』を知る必要がある。」
「不安は、『未来のことをネガティブにとらえている』というメッセージ。失敗は『思い込みを捨てるレッスン』。どんな場合でも『100%失敗だった』ということはまずない。どんな結果になっても、必ずうまくいったことはあるし、以前より成長している。」
「今やろうとしていることに焦りを覚えたら、『目標を達成するには『もっと時間がかかる』』というメッセージ。本当に成功を望むなら、自分が取り組んでいる『目の前のこと』を、ゆっくり、ていねいに実感することで、ポジティブな感情を増やしていくと、人生はよくなっていく。」
→私が最近特に感じる感情は、「不安」と「焦り」かな、と思います。新しいことに挑戦する際、先が見えない中でどうしても抱く感情です。以前より成長していること、目の前のことをしっかりやっていくしかないことを再認識できました。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・感情を味方にするとすべてうまくいく。実感は、自分を愛しているかどうかの目安。自分が感じる感情は、ポジティブな感情もネガティブな感情も、すべて「自分を愛するために」という無意識からのメッセージ。
・ネガティブな感情が嫌で、感情に鈍感になってしまうと、ポジティブな感情も同時に失う。幸せも歓びも満足も、ポジティブな実感の中にこそある。
・ネガティブな感情は、「自分を愛していない」ときに感じる「貴重な情報」。自分が自分を守るため、愛するための自分の無意識からのメッセージ。コントロールしたり抑えたりせず、自分のための情報として味方につけ寄り添うことで、自分を愛し、発展させることができる。
・ネガティブであれポジティブであれ、何か理由があるから感情が起こる。感情は自分にとっての問題点を見つけ出す「情報」。ネガティブな感情が起こった時は、抑えたり無視したりせず、その時々の自分の感情と向き合い、その原因や理由を突き止め、その問題を解決するための「具体的な方法」を知る必要がある。
〇「怒り」を味方にすれば「人間関係」はうまくいく
・感情には「目的」もある。「怒り」が生じるのは、自己承認より他者承認を求めているから。怒りは、自分も他人も傷つける。
・他者や周囲の出来事に目を奪われている人ほど、自分の心に無関心になっていく。怒りは、「自分を愛するためのメッセージ」。自分中心になり、自分の気持ちや感情や欲求を大事にした選択をして、「自己承認」を目指す。
〇「我慢」を味方にすれば「ストレス」がなくなる
・我慢強いとは打たれ強いことでもあるが、それは「自分を傷つけている」ともいえる。我慢は「自分の思いや心に沿っていない」という情報。我慢は「自分を粗末に扱っている」というメッセージ。我慢していることに気づいたら、自分に「本当はどうしたいのか」と問うてみる。
〇「競争心」を味方にすれば「成果」が出る
・ネガティブな感情が起こるのは、自分の気持ちや欲求を無視し、他者にとらわれ、自分の心に沿った選択や行動をしていないから。他者を攻撃しても、自分を大事にしていないので、心から満足することはない。
・競争心は「他者にとらわれている」というメッセージ。他者への攻撃は問題の本質を隠す。自分に関心を抱き、自分のその時々の感情に気づくと、全体の状況を把握できるようになる。
〇「見栄」を味方にすれば「優れた能力」を発揮できる
・見栄を張るのは、相手より優位に立ちたいという欲求がある。自分を守るための防御方法でもある。それは人に対する不信感や恐れがあるから。
・今の社会は、他者の力なしでは自分で自分を認められないから、他者承認に躍起になっている。負のベクトルが多くの人たちの心を孤立させ、人とのつながりを分断化させる。自分の感情に立ち戻り、「自分の感情」に気づき、自分を愛する心を育て、自分に対する愛を感じられる自分を育てていく。
・見栄は「他者承認の欲求だけで生きている」というメッセージ。自分の心に沿った行動をしていけば、見栄のために注いでいた努力を自分のために使えるので、優れた能力を発揮できる。
〇「不安」を味方にすれば「行動」しやすくなる
・不安は、「未来のことをネガティブにとらえている」というメッセージ。失敗は「思い込みを捨てるレッスン」。どんな場合でも「100%失敗だった」ということはまずない。どんな結果になっても、必ずうまくいったことはあるし、以前より成長している。
・「失敗する可能性も成功する可能性もある」という公平な見方ができるようになれば、落ち込みそうになった自分を救える。
〇「焦り」を味方にすれば成功する
・今やろうとしていることに焦りを覚えたら、「目標を達成するには『もっと時間がかかる』」というメッセージ。本当に成功を望むなら、自分が取り組んでいる「目の前のこと」を、ゆっくり、ていねいに実感することで、ポジティブな感情を増やしていくと、人生はよくなっていく。 -
他者承認より自己承認
ですよね。 -
見栄を張り合いたくなる気持ちが起こったとき、そんな自分の心の動きに気づくこと。
判断する時の決め方として、まず自分の感情に気づく。
そして、自分の気持ちや感情に沿った選択と行動をする。
今を生きている人は、焦らない。焦りや不安をはじめとするネガティブな実感よりもポジティブな実感を増やしていく。
一歩先を見る癖をやめて、自分が取り組んでいる目の前のことを、ゆっくひとていねいに実感する。
損得勘定の思考は、他者中心的な思考パターン。この思考は損をすることが多い。 -
会社でのイライラをしないで済む方法があるのだろうかと思い手にとってみた。
正直、ちょっと抽象的杉でよく分からない部分がちょいちょいあった。が、自分の心の奥底に潜んでいる自分でも気づかない本当の自分が垣間見れた感じがした。
でも、問題を解決する為の具体的な方法は見つけられなかった。 -
・他人評価ではなく自分の心に従う
・不安の根本はなにかを理解する→解決するための具体的な行動につなげる
・焦りを感じることは今すぐには達成できないこと。今目の前のことをゆっくり感じる。思考と実感は両立しない。実感を増やす。
・実感は自分を愛しているかどうかの目安
ネガティブな気分→自分を愛せていないとき
ポジティブな気分→自分をを愛せているとき
どちらの感情も自分を愛するための無意識からのメッセージと捉えられる