共同体の基礎理論: 自然と人間の基層から (シリーズ地域の再生 2)

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  • 農山漁村文化協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540092152

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  • 村落の共同体(コミュニティ)とは何か。
    近代の弊害がもたらす環境破壊、資本主義や中央集権の統治の問題をどうするか難題であるけど、空想的な解決策でなく、村落に通い詰めたなかで、人間と自然との関係の歴史が分かる。
    そこから、未来へのヒントにしていこうというもの。

    正直、とても難しかった。
    この本にある歴史的な農村社会は失われていることだし、イメージしにくい。
    (というこで、宮本常一の「忘れられた日本人」を読んでみる)



    結、講などの相互扶助の仕組みは、ヒントがあるように思った。
    例えばNPOバンクや信用金庫など、もとをただせば「無尽」の精神に関わってくるのだろうか?
    そうなると、お金について知りたくなる。
    お金に意志を持たせることは可能なのか?
    そのために、何が課題となっているのか、、、
    顔の見える範囲(数百人規模)での金融はビジネスとして可能なのか?
    地域通貨との関わりは、、、etc


    内山節が哲学者ゆえに示唆が多い本。

著者プロフィール

内山 節:1950年、東京生まれ。哲学者。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。東北農家の会、九州農家の会などで講師を務める。立教大学大学院教授、東京大学講師などを歴任。

「2021年 『BIOCITY ビオシティ 88号 ガイアの危機と生命圏(BIO)デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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