姉アンナ

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560042557

作品紹介・あらすじ

舞台は16世紀のナポリ。同じ豊かな稟質を受けつぎ、禁断の深い愛に結ばれている姉アンナと弟ミゲルは、自らの運命におびえながらも、この消しがたい愛のもたらすこの世ならぬ激しい歓喜の瞬間に身をゆだねる…。近親相姦という極限のテーマを古典的な格調をもって綴ったこの作品は、作者22歳のときの処女作であるが、人間性に対する透徹した洞察に裏打ちされた驚くほどの完成度を備えている。

感想・レビュー・書評

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  • 2019.03.08 図書館

  • 静かでひたすら美しい、ユルスナール若書きの作品。

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著者プロフィール

1903年ベルギーのブリュッセルで、フランス貴族の末裔である父とベルギー名門出身の母とのあいだに生まれる。本名マルグリット・ド・クレイヤンクール。生後まもなく母を失い、博識な父の指導のもと、もっぱら個人教授によって深い古典の素養を身につける。1939年、第二次世界大戦を機にアメリカに渡る。51年にフランスで発表した『ハドリアヌス帝の回想』で、内外の批評家の絶賛をうけ国際的な名声を得た。68年、『黒の過程』でフェミナ賞受賞。80年、女性初のアカデミー・フランセーズ会員となる。母・父・私をめぐる自伝的三部作〈世界の迷路〉――『追悼のしおり』(1974)、『北の古文書』(1977)、『何が? 永遠が』(1988)――は、著者のライフワークとなった。主な著書は他に『東方綺譚』(1938)、『三島あるいは空虚のビジョン』(1981)など。87年、アメリカ・メイン州のマウント・デザート島にて死去。

「2017年 『アレクシス あるいは空しい戦いについて/とどめの一撃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マルグリット・ユルスナールの作品

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