キャッチャー・イン・ザ・ライ

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560047644

感想・レビュー・書評

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  • タイトルのイメージとは全く違っていた。久しぶりに小説独特の表現を楽しんだ。

  • よい翻訳だった

  • 高校を放校になりニューヨークに旅した主人公ホールデンが、一年後に君に向かって回想するスタイルで文が綴られる。だれに語っているのかが、仕掛けになっている。

    ずっと周りの人間や状況に皮肉な悪態をつき続ける。そこここに、滅入った、という言葉がある。うつ病っぽい中二病の話。
    社会の欺瞞をあばくとか、そんな大仰な感じでもない気がする。

  • あまりにも有名な野崎孝訳「ライ麦畑でつかまえて」

    村上春樹が訳すとこんな感じになるのかと思いながら読み進めました。

    かなり印象が違って感じるのは、訳のせいか、はたまた歳をとったせいか…

    やはり以前読んだときほど、ホールデンが好きになれませんでした…(´・ω・`)

    ただやはり、名作であることは間違いないと思います。
    村上春樹と翻訳家の柴田元幸の対話をまとめた、「翻訳夜話2サリンジャー戦記」と一緒に読むとさらに面白いです!!

  • 村上春樹 訳

    ホールデン・コールフィールドが高校を追い出され、酒と自分に酔いながら実家に帰る話。
    風邪気味のときにぼんやり読んだので、ホールデンの主張に酔ってる気分だった。

    自分はあまりすぐれていないと認めつつも、周囲のものやひとなどほとんどに対して嫌悪し、落ちこんでしまうホールデン。
    まともなことを言ってくれる恩師がゲイだったのは笑った。

    この小説が評価されてるのは、その主人公の社会に対する一貫した視点みたいなものが思春期特有のもので、それをすごく率直に表現してるからなのかなと思った。
    それと、『ライ麦畑でつかまえて』を素晴らしいって言ってる自分が素晴らしい、みたいな気持ちでこの作品を評価してるひとも多いと思う。
    ジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンが読んでたとか、そういうサブカル要素から過大評価されてる気がする、ということ。

    何に対してでも毒づく主人公がときどきハッとすることを言うのがよかった。サリンジャー氏がすごいのか村上氏の訳がすごいのか。他の訳でも読み直してみたい。

    村上氏のイケメン発言。
    「翻訳には賞味期限がある」

  • 海外文学のイメージとして
    ・起承転結の概念がない
    ・ディテールは異常に凝っている
    ・必ず誰かしら統合失調症
    というのがあったんですけど、このイメージど真ん中の作品でした(笑)


    翻訳授業の一環で読んだから、翻訳という面からはそれなりにおもしろかったんですけど、有って無いようなだらだらしたストーリーはやっぱ苦手です。

    最後の段落はちょっと考えさせられたけど…このために300ページかけるほどか?というのが正直な感想。

  • ホールデンは立派だなぁと思う

  • 春樹節に翻弄されるイメージ。
    他訳も読んでみないことには判断がつかない…。

    ただ、「僕には世界がこう見えていた」に通じるところがあり、空恐ろしい気持ちで読み進めた。
    一見問題がないように見えている物事も、注意深く皮をはいでみると、狂気で満ちていたりするもので。
    そういう意味で、このタイミングで読んでよかった、と泣きながら言い聞かせている。

  • 前訳者さんと村上版の冒頭訳を読み比べて、しっくりきた村上版を買いました。自分語りなんだけど心理に思い当たる節があって、私は飽きずに読めました。海外ものでありがちな直訳的な気持ち悪さはなかったなあ。景色やモノの描写より人を描く量が多いので、長く読まれているのかも。

  • 途中で読むのを止めていた本だったが、読み返してみても、再度、挫折しそうになるくらい、愚痴だらけ。最後の方まで読んで、やっと、この本が好まれている理由がわかったかな。とりあえず、少しでも進んでみようという気になるかな。

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