- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560071106
作品紹介・あらすじ
セーヌ河の橋の下に住まうボヘミアン、アンドレアスは、ある日思いがけなく立派な紳士から二百フランの金を恵まれる。その幸運を契機に、美しくも不思議な奇跡の日々が彼の人生の最後を飾ることになった。こよなく酒を愛した作家ヨーゼフ・ロートのこの絶妙の中編はエルマンノ・オルミ監督による映画化で大きな感動を呼んだ。
感想・レビュー・書評
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表題作はあまりピンと来なかったが、併録されている作品はなかなか良かった。
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ふと立ち寄ったお洒落な古本屋で購入。
表題作の出だしに読み覚えがあったからだ。
パリの宿無しの末期に訪れた小さな奇跡。 -
自分重ねちゃいます。
酒浸りの日々が続いた時、読んでます。 -
神よ、われらすべてのものどもに、飲んだくれのわれら衆生に、願わくは、かくも軽やかな、かくも美しい死をめぐみたまえ。
人生は大事なもんだ!
オーストリアの劇作家グリルパルツァーは「ヒューマニズムは民族主義を経るうちに野蛮化」する次第を説いたが、おりしも当時、民族主義がわが世の春を謳歌していた。 -
「四月、ある愛の物語」
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表題作をはじめ中篇3作収録。どれも単純に面白い上、読みやすいため、軽く読書したいというときに最適。個人的には最後の「皇帝の胸像」が一番よかった。