ブッキッシュな世界像 (白水Uブックス 1042 エッセイの小径)

著者 :
  • 白水社
3.24
  • (1)
  • (4)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560073421

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 文学

  • 「百年の孤独」挫折者の皆さん!
    あだ名付(←これが笑える)家系図と人物年表と各章の粗筋なんて、いかがでしょ。
    素敵な試み・・・・

    個人的には、贔屓のヴォネガットとサリンジジャーに割かれた章が楽しかった。

  • [ 内容 ]
    『マシアス・ギリの失脚』によって作家的成熟を成し遂げた池沢夏樹。
    世界文学の信奉者からその担い手の一人へと変身を遂げた彼が、自らの養分となった書物の世界を語る。
    『百年の孤独』の精緻な分析、サリンジャーの小説の背後にあるもの、ポスト・モダニスト達の冒険、そして20世紀末の芸術の諸相

    [ 目次 ]
    1 現代(アメリカ時代の黄昏;にぎやかな廃墟;写真の時間と絵の時間 ほか)
    2 アメリカ(衆生無辺誓願度;現代アメリカのナイーヴな啓示;寓話の辺土 ほか)
    3 諸国(『百年の孤独』の諸相;小説が書かれる条件;事件と情事 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 1980年に単行本で出たものが1999年にUブックス化されて、それを今手にとって読んだ、と。長い時間の隔たりがあるのにもかかわらずすっと読めてしまった。ということは、この書評集に書いてあることはとても大切なことなのだろうか、池澤夏樹は精確に今の世の中を言い当てたのだろうか、それともただただ人の世というものはそんなに変わりゃーしないのだろうか。と考える。
    『百年の孤独』のできごとの時系列順の年表には感心したというよりちょっと笑ってしまった(池澤先生すいません)。むかし人物相関図を書きながら歴史小説を読んでいた自分を思い出したのかしら。

  • 刊行よりも少し遅れて読んだのだけど、そのぶん却って「世紀末ですよ」の節が面白かった。そして、ここだけの話?教えちゃいます!『百年の孤独』を読みあぐねている人、いませんか?この本の3章にね、これを読むための、詳細な分析がなされているのですよ、ご存じでしたか?家系図などの図表もたくさん。これがあれば、『百年の孤独』も怖くない? 池澤さんがついてます、孤独ではありません。かく言う私も、けっきょく最終的にはこれにお世話になりました。

  • 小難しすぎて去年から読んでようやく読み終わったとする。歯切れが悪いのは「百年の孤独」を読んでないせいで(酒の名ではなく)、その辺の章は読み飛ばしたから。読んでたら面白かったかもしれないが。色々薀蓄コラムを寄せ集めたもんです。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他の著書に『カデナ』『砂浜に坐り込んだ船』『キトラ・ボックス』など。

「2020年 『【一括購入特典つき】池澤夏樹=個人編集 日本文学全集【全30巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池澤夏樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×