自分の考え整理法: 頭を軽快にする実践哲学講座

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569552705

感想・レビュー・書評

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  • 読みにくすぎるし、説得力なし

  • 自分の考えがまとまらない事が多いから、役立つかと思って読んでみた。
    前半は整理するのに役立ちそうだとは思うけど、その後は、いや、途中でも論点がズレていってるような気がする。
    何の話をしてるんだか、何が言いたいんだか、イマイチ伝わらない。
    自己啓発に有りがちな、カッチリした堅い文章じゃないのは好ましいけど、砕け過ぎというか、読みにくくなってるのが残念。

    第一部は「三分割で考える」、以下ざっくりと覚書。
    三角形をなす思考で、自分の言おうとする主張が、ちゃんと自分のところに、戻ってくるという考え方。
    素早く考えたり、絶対間違わない!なんて厳密さよりも、まずまず間違わない回答を出すためにも有効な手段。

    主張だけでは意見にならない。結論を持つ。
    1に核心を立て、補強説明するために2つのテーゼを立てる。
    それぞれのテーゼを説明する、キーワードをつけてみることが大事。

    以上が私的に役立ちそう(でもあり、難しい)と思った点。
    後は本当、本題とは逸れているような気がする…。
    そんな中でも気に入った文を以下に残しておく。
    (引用に書かないのは、言葉を若干変えちゃってるから)
    *
    あるものから自由になるためには、そのあるものを呑み込んでしまう。
    つまり、あるものの中に潜り込み、運命を共にして、そのものから脱してしまえばいい。
    ある人から自由になるためには、逃げるのではなく、その人を自分の虜にすればいい。
    虜にしたら、自分の家に取り込んでしまえば、捨てるも愛するも自由。
    *
    難問というのは、必ず解決できるということが分かれば、解決する努力をする、これが人間の心性である。
    れは自分が解ける問題でない、と思わないこと。
    *
    人間が立派な家を建てるためには、立派な家を建てるために住む「仮の家」をまず建てなければならない。
    立派なプランを実現するためには、時間と労力がいる。
    まず自分が実現できるプランを決めて、それを一つ一つ解決していかなければいけない。
    解決できる手段の中にも、順番がある。

  • 2月10日読了。相変わらず好きになれないような文体だが、正論を言っていると思う。意見と反対意見を設定し、その上のレベルの意見を考える「三分割の原則」、あるものが存在することは証明できるが、存在しない・ということは別のものが存在することによってしか照明できない、というのは哲学者ならではの視点か。自分の考えを豊かにするためには歴史小説・推理小説を読むべき、とは著者の一貫した主張だが、ビジネスについてでも人生についでも、深く洞察するための意見を持つにはそれを支える知識・教養、例えば哲学を知ることが重要なのかもしれない。

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著者プロフィール

1942年、札幌市生まれ札幌大学教授『大学教授になる方法』『大学教授になる方法・実践編』『日本資本主義の生命力』『クロネコBOOK倶楽部』『書解・現代マルクス主義』『大学<自由化>の時代へ』『大学は変わります』『現代知識人の作法』(ともに青弓社)、『増補・吉本隆明論』『知的生活を楽しむ小論文作法』『昭和史思想全史』(ともに三一書房)ほか多数

「年 『クロネコBOOK倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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