- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569677293
作品紹介・あらすじ
吾輩も猫である。名前は小次郎という-夏目漱石の『吾輩は猫である』から百年、同書をこよなく愛する著者が、愛猫四匹と暮らす日常を、主人公の小次郎の視点から描いていく。とはいえ、古今の名作の考察から現代文明批判まで話す主人たちのやり取りを、ウイットとユーモアに包んで語る「吾輩」の知性と感性は絶品だ。漱石代表作へのオマージュとして、また肩の凝らない読み物として滋味深い長篇。
感想・レビュー・書評
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説明する必要もなさそうですが、夏目漱石の「吾輩は猫である」のパロディーです。小説よりもエッセイに近い内容になっていました。飼い家の主人(元新聞記者・元大学教授)と、訪ねてくる知人たちの会話を猫が聞いている設定。言葉の乱れを嘆き、国内外の政治を憂い、技術の進歩に戸惑う、まさにオジサンによる井戸端会議の様相を呈していますが、抵抗はあまり感じません。古典の知識や、聞いたこともないような言葉がたくさん出てきて勉強になりましたし、考え方も頷けることが多くありました。ただ、猫視点である必要はないのでは?というのが一番の感想。確かに人間をシビアに観察するには犬よりは猫の方が向いてるでしょうが、身近な物に人格を与えたとしても大して違いは出なかったんじゃないかと思います。猫好きなら、という勧め方は難しいかも。挿し絵はとっても可愛い!まんま額に入れて飾りたいくらいでした。
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漱石の猫のほうが好みだけど、現代版にするとこんな感じなるのかなぁと思いました
ねこかわいい!
寒月くんの話がでてきたり、ところどころに漱石猫のエッセンスが入っていて嬉しかったです^^ -
漱石の猫のほうが好みだけど、現代版にするとこんな感じになるのかなぁとも思った。
ねこかわいいモフモフ!
寒月くんの話が出てきてうれしかった♡