- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569679648
感想・レビュー・書評
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本を売るということに、物凄く情熱を注いでいる本屋さんのバックヤードを知ることができた上に、女性の働き方、妊娠により起きた夫婦の問題、出版社の内情、夫の左遷・転職、実らなかった恋愛など、盛りだくさんの内容で、とても楽しめた。前作より良かったと思うので次も女性二人がどのようになるのか期待する。
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ペガサス書房から新興堂書店に働く舞台を移動した理子と亜紀。1巻での確執はほとんどなくなり、新たな職場、新たなボジションにてお互い奮闘している。そんな中、発覚する亜紀の妊娠。子どもが出来ても仕事を続けたい亜紀は夫の伸光と意見がぶつかる。伸光も書籍の回収騒ぎで編集長として責任を取らされたりと亜紀サイドでは事件が起こりまくり。理子も本屋の店長として、お客様と本を繋ぎたい、本離れを何とか止めたいと新たなフェアを企画する。2巻は1巻よりもすんなり読めた。私は紙の本の方が好きで、本屋にも図書館にもよく行く。あの雰囲気が好きだから。ネット書店や電子書籍ではあの感覚は感じられない気がするな〜。自分が挙げる50年後にも残したい本って何だろう??って結構真剣に考えてしまった。そこで挙げる本は100人いれば100人みんな違っているんだろうな〜、面白いな〜と思った。フェアを企画・運営している登場人物たちが生き生きとして楽しそうで羨ましいなと思った。私もそんな風に仕事をしたい。
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吉祥寺を舞台にした書店員の物語、第2弾。
前作のラストで、同じ吉祥寺の大手書店、
新興堂に転職を果たした2人、理子と亜紀。
2人を取り巻く環境も変化しています、公私ともに。
“女性が働くということ”、その課題も様々に。
そんな中、亜紀の旦那さん・伸光も一つの決断をします。
“夫婦はチームだし、どっちかだけが頑張ることはないのよ。”
同じく共働きの一人として、身近に感じるエピソードでした。
また“一箱古本市”を取り上げていたのも興味深く、
実際に出店もされていたとかで、なるほどなぁ、と。
そして圧巻は劇中で開催されるフェア、“五十年後に残したい本”。
吉祥寺の様々な書店を集めての共催なのですが、、
実在する本のラインナップが非常に面白く、
雑読な自分としてはたまらないリストにもなっています。
本当にこんなフェアがあったら、是非とも訪れたい、
そして“本を届ける”ということをあらためて考えたい、、
そんな風に感じた一冊でした。 -
書店を舞台とした人間ドラマを軽妙に描くお仕事エンタテイメント。今や本はネットで簡単に手に入る時代だが、書店で直接触れて吟味する楽しさはやはり格別。お客様に納得のいく本を届けるために日夜奮闘する店員たちの姿は、さすがプロの目から観察しているだけあって非常にリアル。
また、主人公である年代や境遇の違う2人の女性書店員の生き方も等身大に描かれていて身につまされることが多く、若い人にもお勧めできる。 -
同じく理子と亜紀が主人公。新しい書店で奮闘する二人だが、亜紀は妊娠し、仕事と育児の両立について悩む。
また、電子書籍に押されて紙の本に将来はないのか、という問題についても言及している。
この部分には感動した。
今レコードやMDが聞けなくなったように、電子書籍は20年後には多分読めなくなっているだろう。でも紙の本は何十年たってもちゃんと読める。
目からうろこだった。 -
14 6/23
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個人的には前巻より面白かった!
店長の理子さんを応援せずにはいられない。
副店長の田代さんが店長を健気にサポートする姿が素敵だ。 -
吉祥寺の書店員さんの話。
前作は結婚した人としてない人の対比も話に絡んでたけど、今回は出産した人としてない人の対比が少し出てきました。
出産と仕事の、誰もがバランスに悩むテーマだったけど、割とあっさりと無難な結論で落ち着いてました。
「今の子育ては、今までになく孤独な育児をしている」というセリフがあったけれど、当人が関わり過ぎも嫌がるし、面倒くさがってるから仕方ないんじゃないの、と思ったり。
子育てしたことないので実感としては分からないけど。
今回も色々仕事の問題があがってくる度に、全てが良い方向に転がっていき、出来過ぎだなぁ〜とは思うものの、かと言ってうまくいかない話を時間割いて読むのも嫌だし、読後感が良かったのでこれはこれで良いのだ!と思います。
文章との相性がいいのか、すごく読みやすかったです。
また続編が出たので読みたいです。