- Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569709222
作品紹介・あらすじ
コミュニケーションが上手な子はよい人間関係がつくれる。
感想・レビュー・書評
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臨床心理学者 平木典子さんによる親子の意思疎通と子どもの表現方法の指南書。
すでに子どもたちは独立しましたが、平木さんの「アサーションassertion」に興味を持ち手に取りました。
他者のための自己抑制や自己犠牲は大事ではありますが、自分の気持ちや考えを他者に理解してもらうことは実はとても重要であるにもかかわらず、あまり光が当てられることはないなあと感じています。
自分を主張するなどと、押し付けがましいとか、強欲に見えるとか、漠然としたイメージを持つのは私だけでしょうか。
言わなくてもわかるという時代はもう過去のものと考えています。
自分以外はすべて他者という前提に立って、語彙と経験の少ない子どもに対して、折々に掛ける具体的な言葉を親が学ぶことはとても重要だと思います。
共感や同意に何かと重きが置かれますが、一人一人が違った視点や経験を持ち、それゆえものの見方や感じ方は必ずしも一致しなくていい、或いは「違っていて当たり前」を肝に銘じたいと感じました。
加えて、自分の感じ方や考え方をより適切に伝えるためには豊かな語彙が助けになることを確認しました。
私の子育て中はハウツーは漁るものの日々必死過ぎて、「ねばならない」で頭がいっぱいだったなあと反省です。親も子どもに向き合う前に、自分にじっくり向き合い、ゆとりを持たないとなかなか難しいですよね。その余裕が持てなかったなあ。
最後に本著から外れますが、今日の衝撃的なニュースに触れて、「怒り」を抱えたら、適切な言葉で相手に伝えないと。
攻撃性だのみの乱暴な態度や暴挙はあってはならないと思います。「怒り」はあって当たり前の感情ですが、不適切な表現ではなく「言葉」ですよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うさぎさん。
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そう、これって技術なんだすよね。
平木典子は「アサーション」の第一人者。きっと役に立つと思います(講談社現代新書「アサーション入門」も併せ...そう、これって技術なんだすよね。
平木典子は「アサーション」の第一人者。きっと役に立つと思います(講談社現代新書「アサーション入門」も併せてお読みください)。2012/08/04 -
2012/08/04
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知人から勧められたので読んだ。「子どものための」と銘打ってはいるが、自分の気持ちの表現は「技術」なのでテクニックとして身に着けるできるものである、とのことで。
本の想定読者自体は、直接子供と呼ばれる未成年層ではなく、子供と接する大人側がメイン。自分の感情をうまくコントロールできない子供がとる困った行動・状況に対して、本文で大人に子供がどのような気持ちでいるか、どう対処したほうが良いかを解説し、図解で端的に示している。
子どもを主軸に置いているが、大人も子供もそう変わらないことは本文内でも触れており、気持ちを大事にするコミュニケーションの参考になる。 -
子どものための自分の気持ちが言える技術 / 平木典子 / 2013.06.01(17/148)
自分の考えや気持ちを正直に伝える一方で、相手の考え、気持ちを理解しようとする。
自分の言動を意識する。攻撃的な言動、非主張的な言動を意識する。
子供の持っている力を活かす方法ー種のあるところに水をまく。その子らしさを活かす。
子供に謝るチャンスを与える。長々と叱らない。
話を聞かせて、あなたの話を聞きたい。
お父さん困っている、協力して頂戴。 -
【夢ゼミ2010年06月オススメ本】
見開き2ページの反面が文字で、反面がイラストという構成ですので、子ども向けの本ではありませんが、お子さんにも理解できるはずです。「アサーション」というとわかりにくいですが、「相手を傷つけることなく、自分の気持ちを伝える」実例が満載の本。しかも日常生活でよくある場面を設定して解説してくれているので、その気になりさえすれば、すぐに実践できるものばかりです。
親子の関係、兄弟の関係、友達との関係、先生と子どもの関係などなど。親子で読んで、ディスカッションできれば、理想的ですね。親の反省点も、この本を通して「あら、これ、お母さんもやってたね、ごめんね」って言えたらいいですね。 -
子どもが自分の気持ちに気づけるように、そして発信していくためにおとながどう関わったらいいかについて書かれた本です。子どもをどう見ていくかということとあなた自身の行動を両面あわせて考えさせてくれる本だと思います。