秘密に満ちた魔石館2

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 271
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569789460

作品紹介・あらすじ

ラピスラズリ、琥珀、トパーズ、翡翠、黒真珠、ダイヤモンド。美しく、神秘的で魅力と秘密にあふれた石たちの知られざる6つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 『銭天堂』の著者による、宝石や鉱石をモチーフにしたシリーズ。
    ふりがなや挿絵もふんだんについているので、小学校中学年以降からおすすめ。

    石とは魅力的で、米粒の先より小さな石ひとつでも高額なものがある。
    かと思えば河原にごろごろと転がっている石も。
    長い年月をかけて作られた石は、魔力のように人を吸い寄せる。
    本書ではラピスラズリ、琥珀、トパーズ、翡翠、黒真珠、ダイヤモンドの物語が収められている。

    ラピスラズリの物語は、深い海の青、ウルトラマリンを顔料として描いた絵画の話である。
    悲しい目をした少女を、徒弟が描く。美しくはにかんだ顔ではないそれは、彼女の本質を表している。
    無名作家が現れては消え、しかし作品は後世に残る。
    少年が描いた少女の絵は、今もきっと、飛び回っていることだろう。

    黒真珠の物語の舞台はフランス。
    アール・ヌーヴォー華やかなりし時代を想像した。
    かぐや姫のような謎のおおい美しき女性は、貴族の男性たちを虜にするのだが、さて、誰が彼女の心を射止めるのか。
    結末で明かされる秘密と、未来を予感させる記述に、短編の面白みが味わえる。

  • 美しく、神秘的で、魅力と秘密にあふれた石達が語る、様々な国や時代を舞台にした不思議な物語。今作もラピスラズリ、琥珀、トパーズ、翡翠、黒真珠、ダイヤモンドなど様々な石が登場。翡翠のお話が好きだった。欲を持ちすぎるのは良くないね…何事もほどほどに

  • 自分の誕生石だからかな、ダイヤモンドの高飛車口調語り好き
    今回は後味悪いのそんなになかったな…普通に教訓話って感じ…

  • 魔石館、第2弾。
    1作目のラピスラズリ、エミリアと青年の物語が1番好き。
    彼女のあの決断、覚悟、なんて素晴らしいのだろう。
    その絵、見たみたい。
    トパーズ、彼は間に合ったのだろうか。
    そして、黒真珠の物語。あの昔話みたいと思っていたら、まさかの展開。ああいうの、大好き。
    3巻も手元にあるので、すぐに読もう。

  • 大きな宝石は争いの元。

  • 古今東西の主人公達が、それぞれ石に魅力され力強く生きていったり、人生を翻弄されたり、人生を切り開いたりと大人でも楽しめます。それぞれの宝石の言葉や意味も載っています。

  • 呪いとかいろんな話が出てきてもっと宝石が好きになった。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『水妖の森』で第4回ジュニア冒険小説大賞、『狐霊の檻』で第34回うつのみやこども賞受賞。作品に『送り人の娘』、『おっちょこ魔女先生』、『盗角妖伝』、「怪奇漢方桃印」シリーズ、「秘密に満ちた魔石館」シリーズ、「十年屋」シリーズ、「鬼遊び」シリーズ、「妖怪の子預かります」シリーズなどがある。

「2023年 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂1・2・3(3冊セット)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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