官僚の責任 (PHP新書 745)

著者 :
  • PHP研究所
3.50
  • (100)
  • (259)
  • (316)
  • (64)
  • (11)
本棚登録 : 1901
感想 : 325
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569798059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現役の官僚がここまで書いてしまって良いのか?という暴露本的な側面が否めないが、現在の日本に対する危機意識や改革意欲は否定できるものではない。
    この人が政策ブレーンとして参加しているとされる大阪維新の会やらみんなの党は今ひとつ信用出来ない部分はあるものの、本書の中で提言されている民主と自民の若手改革派による連合政権、というビジョンであれば実現できそうだし、現在の高齢者にとってはいい結果にならないと思うが中長期的な改革はしてくれるように思える。

  • なかなか面白かった。こんな経産省なら原発対応もろくにできないのも納得。

  • 最初の数ページを読んだ感想は「この人レベル低…」でした。その時点で読むのやめようとも思ったけど、読んでいくとなんとなくその感覚がレベルの違いじゃなく底にある考え方の違いにあるような気がしてきました。
    確かに、官僚の人たちの考え方がよくわかる1冊でした。
    税金を使って利権を増やすだけ。本来必要なことかどうかは問わない。国益よりも省益を優先するような考え方、是非も問われるところかもしれない。でもどんな企業にもこういう面はあるなぁと感じて、人の組織の難しさや限界面を考えさせられました。人のことばっか言ってられないなと。
    自分がこの国の国民であり税金を払っている以上、その税金を有意義に使ってほしいという思いもある。
    そのお金でポストを作って、そのポストではほっとんど仕事らしい仕事をしない人が給料として税金をもらう。
    その人たちの裏には、どれだけの人たちのどれだけの我慢があるんだろう。
    決して本音では話してはくれないかもしれないけれど、官僚の人たちがどういう意識で仕事してるのか、聞いてみたいと思いました。
    ただ、これだけ自分でこきおろしてる経産省に残って、閑職で著者は何やってんだろうとも思いました。
    仕事が与えられないなら、辞めればいいじゃん。うまくいくかはわからないけど、ゼロにリセットして新しいこと始めればいいじゃん。と。
    それができないのに、こういう本を書いているっていう立ち位置の中途半端さがなんとなく気持ち悪い感じがしました。
    そのまま閑職でもそこにいればいい給料もらって食べていける。その地位を捨てることができないのかな。
    あえて捨ててまでやりたいことは特にないのかな。

  • なんでも官僚が悪いとの印象を故意に植え付けている印象があります。第2章で日本の官僚が世界最高のシンクタンクというくだりがありますが、なぜ過去は上手くいって今問題が生じているのかという指摘がなく、終始官僚が悪いの一点張りでした。この箇所でうんざりしたので、ここ以降読む気がしませんでした。

  • 内容はいいのだが「日本中枢の崩壊」とダブっている。主張の次の展開に期待。

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=9888

  • 公務員(や議員)の癒着によって生まれる既得権の打破の重要性を強く訴えている。それぞれの主張の論拠が弱いように感じるが、本書の主張を実行すれば日本が良くなるだろうという気になる。本当にやるべき公務員制度改革や既得権の改革について、ほぼ増税が確実な今こそ考える必要を感じる。

  • どうなる公務員制度改革?

  • 元官僚の古賀茂明氏による著作。

    日頃わかりにくい官僚の人たちの考え方などとてもわかりやすく書かれていると思います。
    政府、官僚が何をするべきかを彼が現状から具体的に示している点が参考になりました。民間企業の方法やJリーグの方法まで参考にされている点はユニークでおもしろいです。

    ただ漠然と人任せにして批判するのではなく、現状を知り、自分なりの考えを持つことは国民として大切だろうと改めて思いました。
    国家公務員は省のためではなく、国のためにあってほしいと心から願います。

  • 元官僚の異端児ともいうべき古賀氏の読みやすい本。なんで霞ヶ関がよろしくないのか、ということを簡潔に記すと共にこれからの日本の進むべき方向性も記載されている。
    審議官ポストを投げうってまで国のことを、自分が正しいと思うことをやる氏には尊敬の念を抱く。
    なお、内容はビートたけしのTVタックルなどで同氏が語っていることと対して変わらない。

全325件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議。09年末に経済産業省大臣官房付とされるも、11年4月には日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起した。その後、退職勧奨を受け同年9月に辞職。著書・メルマガを通じ活発に提言を続けている。『官邸の暴走』(KADOKAWA)、『日本を壊した霞が関の弱い人たち』(集英社)など著書の累計発行部数は100万部を超える。自身が企画・プロデュースし、本書が原案となったドキュメンタリー映画『妖怪の孫』が2023年3月に公開され、大きな話題を呼んだ。





「2023年 『分断と凋落の日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古賀茂明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×