突き抜ける人材 (PHPビジネス新書 208)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569801865

作品紹介・あらすじ

アニマル・スピリッツ、深い教養、独立自尊で立つ覚悟-スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジら、時代を切り開き、危機の時代に頭角を現すビジネスパーソンの凄さを、豊富なエピソードで語り尽くす。さらに彼らのモノの考え方、行動力を分析。ビジネススキル向上につながるヒントが盛りだくさんの一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。先日読んだ神田昌典さんの著書の隣に平積みになっていたので購入していた本。
    波頭亮さんといえば『戦略策定概論』『組織設計概論』の2冊をかつて繰り返し読んだことを思い出す。その波頭さんと茂木健一郎さんとの対談?往復書簡?形式の内容。
    「突き抜けた人材」とは?「突き抜ける人材」を生み出すには?といったテーマなのだけど、あとがきでの茂木さんの「これからの時代は人材の「かけ算」の時代」といった指摘に痛く同感。そう、時代は同質的な人材の足し算の時代(茂木さんはこのような表現はしていないが)から、異質な人材のかけ算の時代」へと既に変わっている。大きな違いは、かけ算の場合、突き抜けた人材がいると一気に積が大きくなるということ。(そうも茂木さんは書いていないが…)

  • 突き抜ける人材になるために。

    そもそも日本には知識集約型の業態がなく、インテリジェンスの高い人が入っても、それを生かすビジネスチャンスがあまりない。
    Googleの場合はそれがある。
    日本の広告代理店でGoogle的なインテリジェンスを持った人が入ってきても、それを生かすビジネス環境はない。

    突き抜ける人材を採るには、採用力。そして日本の採用システムを変えなきゃいけない。

    現状に、これではいけない!と反発することは重要で、それを育む文化をつくること。それには人としてどう生きるべきかをみんなもっと考えるべきだし、教えたり話し合ったりすべき。

    志を育む教育こそが、突き抜ける人材への鍵となる。

  • 人として突き抜けるための内容かと思って手を出してみたが、今の日本の現状を打破できる人、すなわち突き抜けることのできる人材についての本。
    もっとも、突き抜ける人材になれば人として突き抜けることもできるだろう。


    内容はありきたりのことを言っている様にも感じる。すでに自らの価値基準を確立している方は新しいことを手に入れることは出来ないかもしれない。
    しかし、私のように昨今のメディアの在り方や某ニュースサイトのコメント欄など、今の日本に違和感を覚え、その正体について考えることまではしなかったような人にとっては、その正体を明らかにできると思うし、突き抜けることの必要性もすっとはいってくるのではないか。


    突き抜けることの必要性についてが内容のほとんどを占めており、どのようにしたら突き抜けることができるかについては具体例は最小限であって示唆程度のもの。ただし、それは突き抜けるためには、本書にあるとおり、今の学生のように答えは先生から与えられるものとするのではなく、自ら考えて表現しなければならないからかもしれない。考え、表現する際の方向性については示してくれている。


    これまで自己を高めることになんとなく興味を持っている程度の方にとって、それを実行に移すきっかけとして良い本だと思う。

  • 結論としては、茂木さん私塾を開いてください!という結び。
    メディアが悪いというのは伝わった。

  • 突き抜ける人材になるには?

    →確固たる理想や価値軸を持つ
    ノウハウよ奥にある構造や背景を知ることが大切
    アジェンダ価値観、ネットワークを持ちそれを活用、さらに外部との情報のやり取りを通じて自分をどんどん変えていけることが条件
    現状は大変という絶望からはじめる
    アンチではなくオルタナティブいまこかとは異なるということ

  • *****
    outlierとなる人について波頭さんと茂木さんが論じている一冊。
    捉えている世界の広さであったり、日本という国に対する危機感であったり、
    言っていることは分かるけど同じ目線では全く想定できないことがとても多かった。
    自分自身のミッション性を問い直す、ということもそうだし、
    一方でとにかく「没頭できる」ことの強さを改めて感じる。
    *****

  • 感想です。
    ほかの方のレビューを読んでの感想でもあります。ノリノリで書いてます。

    やはり、こんなテーマの本を複数読んでいるうちは、突き抜けられないなと思いました(笑)
    茂木氏の呼びかけたいことは、ほぼ一貫してると思います。せまい社会で安住せず(人から与えられた情報で作った世界で安住せず)、自分が自ら得た情報の世界で、生きろと。
    その通り!その通りです。
    あー実が焦げる思いです(笑)
    159

  • 今の日本の閉塞感を脱して、真にグローバルに通用する逸材を輩出することの大事さを痛感する。それを制度などを言い訳にせず、自ら打開策に向かって塾という形で行動を起こしていくことが、明治維新前の日本と同様必要な時代なのだろう。

  • その名も突き抜ける人材ゼミという、軽井沢で波頭さんや茂木さんと5日間を過ごすという企画の選考会でもらったこの本。就職活動中の自分にとって問題意識が芽生えるいい本だったと思う。しかしこの中で書かれている、日本はリーダーがいない総中流社会とか、批判ばかりだとか、死を意識しろだとか、メディアが官僚が目利きが教育が、…だとか、そういった問題意識を持っている人というのは相当数いると思う。というかほとんどの人が既に持っている。問題はその先、それを実現できない現実だろう。
    僕自身国からお金を払ってもらって教育を受けている若者として、なぜこうも社会を変えるためのパワーがないのかと自問してみると、生きていく事への現実感が著しく乏しいのではないかと感じる。周りにいるパワーのある学生を観察していると、よく言われるビジョンというものがやはり他の学生とは違う。ではビジョンとは何であり、どこからくるのか。僕が思うにビジョンとはその人の中の世界の鮮明度であり、見てきた世界の多様性・広さ・濃度からくるのではないかと感じる。いかに個々人に対して特殊な教育ができるかが大切で、学校はその特殊な個人が出会える場所であるべきではないかと思う。そう言った意味でこの本の中でかかれている私塾という考えはあってしかるべきで、昔の寺子屋のような存在が普及するといいのではないだろうか。

  • 国家よりも大きな物語につながったらどうかという話や、教養、私塾という話が印象的だった。大きく変わるとしたらメディアかららしい。

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著者プロフィール

波頭 亮(はとう・りょう):1957年愛媛県生まれ。東京大学経済学部卒業。マッキンゼーを経て、88年㈱XEEDを設立し独立。戦略系コンサルティングの第一人者として活躍する一方で、明快で斬新なヴィジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目される。著書に、『プロフェッショナル原論』『成熟日本への進路』『論理的思考のコアスキル』(以上ちくま新書)、『知識人の裏切り』(西部邁との対談、ちくま文庫)、『経営戦略概論』『戦略策定概論』『組織設計概論』『思考・論理・分析』『リーダーシップ構造論』(以上、産能大学出版部)、『AIとBIはいかに人間を変えるのか』(幻冬舎)ほか多数。

「2021年 『文学部の逆襲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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