Presents

  • 双葉社
3.77
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本棚登録 : 1114
感想 : 258
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235395

感想・レビュー・書評

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  • 「人生には、大切なプレゼントがたくさんある」


    とても素敵本です。おすすめです。
    手元に置きたい,誰かに贈りたい,
    12編の物語。

    生まれてから死ぬまで人は多くのものをもらいます。
    目に見えるもの,見えないもの。
    どちらにも共通するのは「記憶」。
    もらった物から思い出す「記憶」。
    もらった人から思い出す「記憶」。
    たとえいやな思い出のものも「とっておこう」という気持ちにさせられます。

    #1 名前,#3 初キス,#9 絵,#12 涙

    ↑↑印象的。
    #12 涙 にはハッとさせられた。

    全体的にキレイゴトじゃなく,人間味の感じられるところがよい。

  • いちばん心に残っている贈りものはなんですか?

    女性が一生のうちにもらう贈りもの。
    それをテーマにして書かれた12この物語。
    名前、ランドセル、初キス、鍋セット、うに煎餅、合い鍵、ヴェール、記憶、絵、料理、ぬいぐるみ、涙。

    一人暮らしを始める娘に母がおくる鍋セットがすごく好きでした。
    私の場合は何だろう…?
    実は贈りものをもらうのってあまり得意ではなくて。
    でも考えてみれば、両親が一生懸命考えてくれた名前だって素敵な贈りものの一つなんですよね。
    そう思うと、どれだけたくさんの人から多くのものをもらってきたか…。
    そんなことを考えた一冊でした。

  • 綺麗な絵とあたたかいおはなしでした。

    特に好きな話はランドセルと鍋セット。
    ランドセルの女の子は幼い頃の自分に似てて、無駄に感慨深い。笑

  • ほんわかできる12この贈り物。
    じんわり、しみるお話ばかりだった。
    一人暮らししたときの話、
    初ちゅーの話。
    親友のお話、
    つい自分をふりかえっては感激してしまった。

    私の一等、心に残る贈り物ってなんだろうな。

  • ほろりとくる短編が12作。
    どの作品も女性ならではの気持ちがうまく出ていて、良かったです。
    でも、軽い。
    長編が読みたいなー。

  • 贈り物に関する物語が12個。主人公の「わたし」は、それぞれ違う主婦だったり中学生だったりOLだったり、母だったりおばあちゃんだったりします。ほんわかしたり、うるっときたり、懐かしい気持ちになったり。
    贈り物。あとがきまで読んでみて、一番思い出に残ってる贈り物ってなんやったかなあ~と、今まで思い出さなかったような10代や20代の頃のことをぼんやり思い浮かべました。
    優しい気持ちになる一冊。

  • 女性が一生に貰ったものがテーマ。私がまだ貰っていないものが多いからか面白くなかった。

  • 12の贈り物をテーマに女性視点で描かれた短編。生まれて始めてもらうプレゼントと最後に残るのが「名前」、贈り物は品物だけではなく記憶だったり、大切なのはその後に隠れてる気持ち。たい子さんのイラストが心暖まる物語をより輝かせる。

  • 「八日目の蝉」が面白かったので、他のはどうだろうと手にした本。生まれてからなくなるまでの女の人の、贈られた物にまつわる短編集。

    結構ステレオタイプな女の人ばかりでイマイチだった。「八日目の蝉」の主人公もステレオタイプな女でひいたのだが、物語の力強さに惹かれた。しかし、ほんわか短編集だとそういう強さもなく、魅力にかけた。

  • 一話一話本当に心が温まる良い話。

    Presentsってのは身近にあるものなのかも。


    ただひとつ
    表紙は綺麗だったけれど
    中に絵を入れるのはやめてほしかった。

    物語の世界に入り込んでいる時に
    極彩色を目にすると
    一気にそこから引き戻されてしまう。

    物語の表紙に使うなり
    目に負担にならない色をつかうなり
    して欲しかった。

    けっこういいところで白けてしまう・…

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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