- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575236194
感想・レビュー・書評
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なるほど...死者が見えてしまう能力...そう来ましたか。
作中でも触れている通り「シックスセンス」なんでしょうね。
この方の新たな方向になるんですかね? 個人的には
やはり「それでも警官〜」のような作品を期待してしまうんですが。
今までの作者の善くも悪くも得意とするような
熱くクドいくらいの直接的な言葉での描写は少なくなっており
より少ない言葉と描写で少年と主人公の関係性を描いていて
厭味なくこの2人の繋がりにグッときますね。
ただその反面、あのクドいくらいの熱さがないぶん
物足りない気も...(笑)。
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幽霊が見える少年と元警察官の話
いろんな幽霊の事情を解決。
シックスセンスのDVD
・うそは右上、真実は左上、聴覚は右下?を見て話す。 -
好きな作家の一人、日明恩(たちもりめぐみ)氏の新作。
最後の「サイド・バケイションズ・エンド」が良い。 -
死者の姿が見えてしまう少年と、昔追いかけて事故で殺してしまった少年を思いながら暮らす元刑事との出会い。少年が見た映画を観てみたいと思う。ゴースト・スクリーム、ゴースト、ゴースト・パパ、ふたり、冬の幽霊たち ウィンターゴースト、愛しい人が眠るまで
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死者をみることのできる少年と元刑事の話。
久しぶりの作品で、やっぱり良かった。
また会ってほしいと思う気持ちと、また会うだろうなぁと思わせるところが優しい。 -
過剰追跡が原因で犯人の少年を死なせてしまった元刑事の須賀原。
そんな彼が働くレンタルビデオ店に、奇妙な少年がやって来た。
『シックス・センス』のDVDを見つめながら、ただ涙を流しているのだ。
しかも毎日…。心に傷を負う元刑事と、“死者”が見える少年が、
霊にまつわる事件を解決していくハートウォーミングミステリー。 -
映画「シックス・センス」の少年のように、死んだ人の姿が見えてしまう少年と、
過去に人を死に追いやってしまった男性が、レンタルビデオ店のホラーコーナーで出会った。
少年の体に触れた時のみ男性にも死者が見えるようになり、
現れてくる死者を、2人は協力して成仏させていった。
やがて男性の過去を少年が知ることとなり、男性はは自分の関わった死者と向き合うことになった。
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死者の姿が見えてしまう特殊能力を持った少年と、過去に万引き少年を追い詰めて死なせてしまったことを負い目に感じている元刑事。この世に未練を残した死者の声を聞き、謎を解いて成仏させる、みたいな。と書くと、なんかスピリチュアルとかキワモノ臭さを感じそうですが、そうではありません。きっかけは幽霊でも、推理小説になっているし、人間の業みたいなものが描かれている。
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死者が見えてしまう少年と、ある事情があって刑事をやめた男。死者と生者を巡る優しい連作集。
なんと言ってもラストが泣けました。
この装丁も素晴らしいです。
「シックス・センス」はああなるほど、と思いつつ。こういうところも、うまいなあ。
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読んでるときの心境だったり状況によってはめちゃくちゃ泣かされるラスト。
今回は数日かけてポツポツ読んだのと、ラストは早朝に読んだので涙こそは出なかったけど、じ〜ん・・と胸が詰まった。
私は「シックスセンス」の映画を見ていなくて(死んだ人が見える少年の話であることと衝撃的なラストの内容は知っている)
それでもきっと二番煎じでないお話になっているんだろう。と思う。
あまりに現実離れした作品はそれほど好みではないので、前半のいくつかの話だけをまとめたような作品ならば☆3つというところですが
やはり大盛り上がりしたラストこの作品の質をグンと上げた気がしました。