告白

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236286

感想・レビュー・書評

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  • とてもおもしろかった!
    淡々と語られる女教師の独白から始まり、
    区切りよく読者を導くストーリーに読み進む手が止まりません。
    登場人物がリレーのように一つの事件を中心に告白を繰り広げ、
    新たな真実や虚偽を重ねて、次の事件の引き金を引いていく。
    とても斬新な文体構成かつ、大人の持つ理性的な残酷さ、
    子供の持つ美しいまでの純粋な残虐性を見事に描いています。
    ぜひ映画で、松たか子の演技を観たくなりました。
    絶対おもしろいと思うので。

    • かなさん
      harucoさん、おはようございます。
      この作品、映画も面白かったですよ!
      ぜひ観てみてくださいね(*^^*)

      遅くなりましたがフ...
      harucoさん、おはようございます。
      この作品、映画も面白かったですよ!
      ぜひ観てみてくださいね(*^^*)

      遅くなりましたがフォローをありがとうございます。
      たくさん私と同じ作品を読まれているようで
      嬉しくなりました!
      どうぞよろしくおねがいします。
      2024/05/14
  • 読み終えた後、なぜこの本が騒がれているのか分からなくて後味の悪さしか残らなかった。

    それなのに映画まで見に行く。

    後味の悪さでも、何も残らないよりかはいいのかも。

    森口先生も中二病に思えるよ…。

  • 学生時代に図書館で借りて衝撃を受け、何度も読み返している。紛れもなく、私がイヤミスにハマったきっかけの本。

    読者がまるでその場にいるように、登場人物が語りかけてくるような湊かなえのお家芸はより一層物語に没頭させる。

    章ごとに変わる語り手に次々と真実が顕にされ、ページを捲る指が止まらなかった。


    最後は「ご想像にお任せします」タイプだが、どちらにせよハッピーエンドなんてものは無く、なんとも後味が悪い。でも本人達にとってはトゥルーエンドなのかもしれない。

  • 妬み、僻み、憎しみといった負の感情のオンパレードだった。登場人物の心情を汲み取るのは難しく、いや汲み取りたくないという思いが終始あった。しかしそれ以上に物語の顛末が気になり、夢中になって読んでいた。そして、読み切った感想はただ一言。胸くそわるっ!笑

  • 面白い!!!あっという間に読んでしまった。

    これは事前に映画を見てしまってるからかも知れないけれど、淡々と物語が進んでいく。
    ここで描かれているのは猟奇的な殺人、偽りの正義感による狂ったイジメ、捻じ曲がった子への愛?、マザーコンプレックス、ナルシシズムなど。まあまあのカオスぶり。普通の映画、小説だったらもうちょっとイカれた感じのBGMとか描写をつけてもいいんじゃないかな?
    ただそうした雑音がまるでない。静かに行われていく凶行だからこそ、引き立つ怖さがある。これが湊かなえさんのデビュー作と聞いて驚き!なんという作家なんだ!!!
    あと、読了後は内容的にも胸糞悪いハズなのに、いいもの読んだ!!!っていう謎の満足感があるのが良い。

    また読みたいなあー

  • 終わり方にこわいという感想を強くもった。
    次の展開が気になりすごく読みやすかった。
    それぞれの人物の心情なども事細かに記されていて引き込まれた。

  • デビュー作にして最高傑作。

  • 最初の先生の告白が淡々としていて、その中に冷静な狂気がまざっているのを感じて怖かった。
    一番最後にも先生の告白があるんだけど、その言葉がまた怖い。
    真実なのか嘘なのか…想像するしかないけど。

  • 2009年本屋大賞受賞、のちに映画化もされた超有名作品。恥ずかしながら未読だったので今更ですが手に取りました。

    あらすじのおぼろげな記憶で「クラスの中にいる殺人犯を見つけ出す」的なミステリーを想像していたのですが、全然違いました。
    これは、殺人犯を見つけ出した、「その先」の話。

    章ごとに入れ替わる語り手。
    それによって見えてくる真実、犯行動機、人間の弱さ、自分や身内に対する甘さ。
    人間の最悪な部分が、嫌になるほど巧く描かれていると思います。事件の真相は第1章でほぼわかっているのに、それでも次へ次へと読ませる筆力はさすが。

    真相が明らかになる爽快感はありませんが、誰しも身に覚えがある「人間の嫌な部分」を描く巧みな心理描写と、殺人事件のその先の行く末は一読の価値あり。
    女教師は復讐を、告白を、するべきだったんだろうか?と考えさせられます。その判断を下す権利が我々にないことも含めて、まさにイヤミスですね。


  • 1.おすすめする人
    →登場人物を詳しく知りたい、
     映画化された作品を読みたい、イヤミスがすき

    2.感想
    →湊かなえと言ったらのこの作品。
     登場人物それぞれの視点に立って
     繰り広げられる復讐劇。
     子供を殺された母親の殺意を綺麗にまとめている。
     最終的な復讐がこんな形だなんて、、、
     と思わせる、残忍ぶりに身震いがする。
     一瞬で読み終わった。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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