バイバイ、ブラックバード

著者 :
  • 双葉社
3.66
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本棚登録 : 6292
感想 : 932
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236958

感想・レビュー・書評

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  • 太宰治の「グッド・バイ」から話を膨らませて作ったとういうこの話。僕は読んでいないんだけど井坂さんらしくちょっとブラックユーモアと優しさというか過度の世話焼きというかそんな主人公と身体も態度もド級に大きな女性の話。すぐにマツコデラックスで脳内再生された。

  • この本は好きだな。
    まず、装丁がなんかふわっとした感じの世界観に合っている。
    星野ちゃんのキャラクタがいい、それはついつい星野ちゃん呼ばわりしてしまうほどに。
    繭美や他の女性のキャラクタがよい

    ドイツ語の辞書を地面に投げつけた繭美が
    巨体を揺らしながらキックスターターを蹴っている姿が眼に浮かんだ。

    ありきたりといえば、ありきたりだが、綺麗な終わり方で
    なんか涙がでるぐらい切なかった。

  • これは…いつか繭美役をマツコデラックスが演じる形で(でもって星野ちゃんは星野源だね、名前だけで連想したけど(笑))実写来るぞ、と思った。
    <あのバス>が何なのかも、何処に向かうのかも、繭美がいる組織?グループが何なのかも、星野ちゃんが助かるのかも、何もかも謎。
    それはそれで良かったんだけど、ちょっとスッキリしなかったので★は−1。

  • 全体的になんとなく不思議な感じで物語が進んでいく感じ。
    繭美が「マツコデラックス」に思えて仕方なかった・・・。
    ラストも「その先」がどうなったのか想像を膨らませられる終わらせ方でいいなと思いました。

  • いやーこういうのを読みたかったんです、伊坂さん!
    最近の伊坂さんの中では断トツに好き。

    傍若無人の塊みたいな繭美の言動と、それにこっそり突っ込む主人公が面白くて、あちこちクスクス笑ってしまう。
    そんで、どの話も最後はじんわり心があったかくなる。
    「計算女」「女優女」がとくに秀逸。

    ゆうびん小説、という企画ものなのでちょっと心配してたけど、杞憂でした。伊坂さんならではの、善良で間抜けな主人公もまた魅力。冬の季節感もいい感じ。

    やっぱりこの作家は天才なんだなあ、と再認識して嬉しくなりました。ほくほく。

  • マツコデラックス!

  • 伊坂幸太朗の話に出てくる男性はなぜかモテる。
    モテるというのも違うか。なぜか憎めない、というのもしっくりこないけど、なんだかんだで見捨てられないというか。そういう主人公が多い気がする。
    そんで脇の登場人物には、周りから見ると常識外れで無茶苦茶なんだけど、自分ルール持ってて一本筋が通ってみえる濃いキャラクターがいる。
    今回は繭美がそれ。
    そういうパターンみたいなのが見えてしまって、ううん、話運びとか無駄のない伏線とか好きなんだけど、あれ、これどっかで見たような……と思ったらそれが気になってどうも集中できなかったのがなぁ。
    だからこそ安心して読めるんですけどね。

  • 伊坂作品では、久しぶりの連作短編小説。

    伊坂本人がいう所の第一期の作風で、とっても読みやすい。

    ・5股をかける星野
    ・5股をかけられた5人の女性達
    ・そしてそのお別れに付きそう繭美

    登場人物のだれもが個性的で、魅力的に感じてしまうのが伊坂さんの
    キャラ作りのうまさだなぁと思う。

    特に繭美(イメージ的にはマツコDX)は、下品な言葉を使うし、横柄だし、破天荒なんだけど、読み進めていくうちに繭美の人間味も感じることができて、愛着が沸いてきた。

    第6章の物語のまとめ方も、あれでよかったんじゃないかなと思う。

  • 「オーデュポンの祈り」の時も思ったんですが、なんちゅう面白い設定を考える人でしょう!それぞれの女性の話も面白いんですが5人目の女優のパンになりたかった話!最高です。ラストはあれで良かったのかなぁ~。一発エンジンがかかったところで終わって欲しかった!

    • めがねくんさん
      今更ですが読みました。好いです、自分は4人目も114って思いました。最後は5人の女の子たちが主人公を救う的なオチかなって予想してたんですがね...
      今更ですが読みました。好いです、自分は4人目も114って思いました。最後は5人の女の子たちが主人公を救う的なオチかなって予想してたんですがね。余韻を残そうとすれば、一発でかかってはならんのではないでしょうか。他の方のレビューにも書かれていますが、元ネタは太宰治の「グッド・バイ」らしいですよぉ。
      2013/04/01
    • bandit250fさん
      114って「いいよ」って読むの?
      読んだのが大分前なので記憶が定かではないのですが確か、
      「キックした。キックした。キックした。」とリフ...
      114って「いいよ」って読むの?
      読んだのが大分前なので記憶が定かではないのですが確か、
      「キックした。キックした。キックした。」とリフレインで長々と続いていたと思うのですが「キックした。キックした。キックした。~~。最後に「かかった!」と締めて欲しかったんです。おかしいですかね?
      2013/04/01
  • 元々ゆうびん小説として書かれたものをまとめた本

    ゆうびんポストを覗いたときに伊坂さんの小説が
    届いていたらぜったいにやりとしてしまう気がする

    主人公をサッカーで例える部分がなるほどなと思わされました
    プロの戦略的なプレイではなく、衝動的な子供のサッカー

    頭の中で、繭美がどうしてもマツコ・デラックスさんに変換されてしまいます

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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