ケモノの城

著者 :
  • 双葉社
3.22
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本棚登録 : 1761
感想 : 281
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238587

感想・レビュー・書評

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  • 本当にあった話をモチーフにした作品。

    あまりにもグロい事件で、アツコの自供を読みすすめるのはしんどい。
    が、読むことをやめられない。

    ラブラブな辰吾と聖子に三郎がころがりこんできたところから話ははじまる。
    アツコの自供と、三郎の怪しい行動、どうつながっていくのか!気になり一気読み。

    最後はもやっと真実は闇の中。
    辰吾と聖子も・・・。
    ため息がでる。やっぱり★三つくらいかな。
    誰にでもお勧めできる作品ではないかな。

  • (2014.11.22読了)
    ストーリーとしては面白いんですが、監禁、虐待、拷問、殺傷、死体損壊…(゚д゚)!
    小説ですから映像や画像はありませんが、文字だけで十分気分が悪くなります(~_~;)
    この手のジャンルはやっぱりちょっと苦手です(;´Д`A

  • 北九州一家監禁殺人事件や尼崎監禁殺人事件を思わせるようなストーリー。
    人間の思考なんて簡単に壊せるんだなってのがわかる。
    描写はとてもグロい。
    こんな事を人間が人間にできるのか・・・と想像を絶する。
    まして大事な家族に。
    だけど実際にこんな事件が世の中には本当にある。
    悪の教典でも出てきたけど感情が欠如した人間ってのはいるんだよね。
    同じような姿かたちしてるけど多分同じ生き物ではないんだと思う。
    本文にも出てくるけど人間はただの獲物でエサにしか見えないんだろうな。
    そんな生き物に出会って目を付けられてしまわないように願うのみだなと思った。

  • もはや手に汗握るとか、そういった次元ではないお話でした。
    ただの物語であれば、悪趣味の一言で終わってしまうが、実際の事件を参考にしているとのこと。
    それが最大の救いのなさかと。
    この手の惨劇というのは、フィクションだから納得できるのであって、現実に同じような被害者がいて、なにより加害者と同じ性質の生き物が実在しているということは、日常生活では味わえない絶望を感じる。
    やはり「境界線」がキーワードだろうか。ヨシオと被害者たちの関係や内面について、自分のリアルと照らし合わせてつい考え込んでしまう。あぁ不健全。
    ただ、物語としても色んな読み解きができるようにしてあるのは面白いと思う。額面通り受け取ってはいけない感じ。むしろ物語として注視しないといけないのは、辰吾と聖子ではないだろうか。

  • 2016.5.19-33
    実際に起こった一家の監禁・虐待・殺人事件をモチーフにした著書。疑問に思っていた監禁され凄惨な虐待を繰り返され追い詰められていく精神状態が少しだけ理解出来たような・・。

  • 2016.3

  • 北九州一家監禁殺人事件をモチーフにしたミステリー。監禁され虐待され家族を引き込み、家族ごと監禁と虐待そして財産も身ぐるみ剥がされる。支配者の言うなりになり、逃げる気力も意思も考えることさえもしなくなっていく。読み進めるには残虐過ぎて辛い内容だが、モチーフとなった北九州の事件の『消された一家』よりは、小説いうかたちをとっているだけに.こちらの方がはるかに救いがある。

  • 怖い本読み終わったー。あわわ…。尼崎事件をモチーフにしてるんだなと思ったら、もっと前に残忍な事件があったんだね…。(北九州一家監禁殺人事件)グロすぎて報道に規制が入ったとか?確かにこれだけ強烈な事件なのに記憶にはない…。
    とにかく色々な描写が生々しく、警察の取り調べも臨場感たっぷりで面白かった!こんな残忍な小説を『面白い』と言うのもどうかと思うけど…。二つの話が同時進行なんだけどそれがどこで繋がるのか、ましてや時系列は同じなのかなどなど先が気になって仕方ない話でした。

  • 読む手が止まらない・・・・・・・

    読むのが辛いのに・・・・・・

    暴力描写がすさまじい

    よって誰にでもおすすめできるような作品ではありません

    だけど、前半に散りばめられた不可解な出来事が終盤に繋がり真相を明らかにしていく様は読み手を引き付け離しません

    事件当時者が語る事件の真相はすべてが真実ではなく、嘘や幻想で塗り固められた架空の世界

    有効的なミスリードで読者を煙に巻き・・・・・・・・・そして、悲しい結末へ・・・・・・

    実際にあった事件を題材に作られたというこの作品ですがこのような世界が身近にあるとは信じがたい・・・・・

    これと誉田哲也が描くサスペンスが共存したとき、圧倒的な恐怖が訪れます

  • 自分の出身地北九州市での実話をもとに、今住んでいる大宮も一部舞台となり、他人ごととは思えないと感じた。筆者の遠慮なく、グロさを描写するところは、計算されている感じもあるが、実際起こっていたんだろう。読了後はしばらく何もする気がしなかった。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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