- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575247114
作品紹介・あらすじ
癒やしのファシリティードッグ〈ピーボ〉とわけあり警察官が知られざる重大事件を鮮やかに解決! ピーボは警察病院の小児病棟に常勤して患者の治療計画にも介入するのだが、実は密命を帯びていた。特別病棟に入院する受刑者と接し、彼らから事件の秘密や真犯人の情報などを聞き出すこと。死を前にした犯罪者はピーボに癒やされ、語り出すのだった。そしてピーボとコンビを組むハンドラーの笠門巡査部長は捜査を開始する――。史上初、犬が主役の警察小説!
感想・レビュー・書評
-
人々を癒す警察犬、ファシリティドックが事件を解決!凛々しくて可愛いピーボに惚れる #犬は知っている
■あらすじ
警察病院で子どもたちを癒すファシリティドックとして活躍しているピーボくん。笠門巡査部長とピーボは、特別病棟に入院する受刑者と会話し、犯罪の情報を聞き取る使命があった。犯罪者からの新たな情報から、彼らは捜査を始めるのだった。
■きっと読みたくなるレビュー
アニメ脚本やコロンボの翻訳を手掛ける大倉先生らしい作品。読みやすく映像がそのまま浮かぶようなストーリー展開で、どなたでも安心して楽しめる連作短編です。
ファシリティドックという素材をうまく使ったエンタメ小説で、そこにお得意の謎解きで読者を引き込んでいきます。特に四話目はお得意の倒叙ミステリーで、このネタはあれだな~なんて思いながら楽しませていただきました。
物語としては最終話が一番のお気に入り。二つの意味の「警察の犬」を物語にあしらうなんざ流石ですよ。特に終盤は、ちょっと複雑な構造も先生らしい決め手でニヤリ。ぜひ映像化して欲しくなる作品でしたね。
そしてなんといってもピーボくんが凛々しくて可愛い!表紙をわんちゃんの装画にしたのは大正解ですね。いつも笠門の横で活躍するピーボが見えてきて、きゅんきゅんさせてもらいました。我が家には猫が二匹いますが、すっかり犬も飼いたくなってしまいました。
■ぜっさん推しポイント
本作のイチ推しキャラは、警察官の笠門。捜査の主要部門ではありませんが、洞察も鋭く、周囲の人たちにも優しい。そして最も素晴らしいのは、常にピーボくんの安全や健康を最優先に考えてあげられるところなんです。
この謙虚さと真面目さが静かに伝わってきて、忘れがちな何かを思い出させてくれるんですよね。我々も当たり前だと思っていることに、感謝をしないといけないですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「これ読んだら犬が飼いたくなるよ〜」と
実家の母が貸してくれました
ファシリティードッグ
特定の病院に常駐し、患者の治療や療養生活に寄り添う為、専門的な訓練を受けている犬。
金色ツヤツヤ毛並みゴールデンレトリバーのピーボくんが、看護師の資格を持つハンドラーの笠門巡査部長と数々の事件を解決していく、犬が主役の警察小説。
小児科病棟で病気の子どもたちを笑顔にさせ、時には勇気を与えるピーボ。
だが、ピーボと笠門には もう一つの隠された仕事がある。警察病院特別病棟に移送されてきた囚人にピーボが寄り添い、痛みで弱っている また死の淵にたっている囚人たちがピーボにだけふと洩らす「秘密」から事件解決の糸口を見つけようというのだ。
「ほんとうはこんな仕事やりたくないんだろ?」とピーボに問う笠門。こんな卑怯なやり方、と捜査方法に前向きではない笠門だが、優秀なピーボくんは大活躍!
九人を殺害し死刑判決を受けた男が 末期癌で移送されてきた。死を目前にしてピーボと二人きりになった男はピーボに語りかける。「最期にお前にだけ喋っちゃうよ。七件目はオレじゃねえんだ。」
ピーボくん どんな訓練うけてるの?
こんな澄んだお目目で見つめられたら、私も 墓場まで持っていこうとしている秘密をポロりと打ち明けちゃうんだろうか(首輪に付けた盗聴器で笠門に全て聴かれてるけどね笑)
ワンᐡ。• ·̫ •。ᐡ
とはいえ、うちは今 家族全員が「猫飼いたい病」に侵されております
ฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)وニャー
-
2024/03/08
-
いっぱい増えましたので皆さん一家に1台どうぞ♡
( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ...いっぱい増えましたので皆さん一家に1台どうぞ♡
( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~( ~ᐕ)~(地獄笑)2024/03/08 -
2024/03/08
-
-
警察病院に勤務する、ファシリティドッグのピーボと、ハンドラーの笠門巡査部長。
彼らには、須脇文警視正から与えられた、裏の任務があって……。
警察犬ともセラピードッグとも違う。
病院に常駐するための専門的な訓練を受けた、ファシリティドッグという切り口が、新鮮。
賢く、忍耐強く、誰もがつい心を開いてしまう、ゴールデンレトリバーのピーボが愛らしかった。
ファシリティドッグなのに、何か隠し事がある人間から情報を引き出し、結局捜査をするのがメインになったのは、意外。
『一日署長』の五十嵐いずみ巡査と資料編纂室のポルタが、サポート役で登場したり。
ほかのシリーズ部署の名前が出たり。
著作内のリンクが多めで、楽しかった。 -
ファシリティドック初めて耳にする名前です。 裏の任務はフィクションぽいですがでも警察と犬のバディーぶりが迫力もあり面白くてよかった。表紙の『ピーボ』の絵がカッコイイです。もちろん続編希望です!!
-
ファシリティドッグのピーボとハンドラーの笠門。入院中の囚人からピーボの癒しの力で秘密を聞き出し捜査をする。
ピーボがとにかく可愛い。私は猫派だけど犬も良いなぁ飼いたいなぁと思ってしまう。
果たしてこんなに上手くいくだろうか?と疑問に思う所もあるけど、そこはピーボが優秀過ぎて..ということになるのかな。「一日署長」の五十嵐いづみとパソコンのポルタが出てきたのには驚いた。 -
犬が主人公ですね。
そんなに犬はいいのかな。
犬好きの為のミステリー。
アイデアは凄いと思う。 -
ファシリティードッグのピーボとハンドラーの笠門。
警察病院に入院している子供たちを癒すことが仕事だが、実は特別病棟に入院する受刑者から情報などを聞き出すという密命も帯びていた。
小児病棟の子供たちがピーボにどれだけ力を貰っているのか、事件解決以上に心を打つ。
「一日署長」の五十嵐いずみとの絡みで、ポルタも活躍するのかと期待したが、残念。
「警視庁いきもの係」の薄・須藤との絡みも読んでみたい。 -
ゴールデンレトリバー犬のファシリティドッグとして活躍する話だ。表題の通り警察犬としての話しなので捕まえた犯人は簡単に自供するのは仕方がないのかも。全部で5話もある。が最後の話しが余韻を残していて面白い。
-
ゴールデンと共に生活したいと思ってしまう小説
ファシリティードッグって言葉を今回初めて知りました。
セラピードックとして、患者の心の支えになるとても大切な役割であり、それを元に事件を解決する話です。
ピーボがとにかく可愛くて癒しの存在で、なんとも堂々とした姿がカッコ良すぎます。
ミステリー小説ですが、読み応えがあり気持ちよく読むことができました。
犬好きにはたまらない小説だと思います。