- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575510768
感想・レビュー・書評
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五十嵐さんの青春三部作の1作目です。
青春三部作は五十嵐さんの小説のなかでも結構評価が高かったのでずっと気になってて、ようやく読めました。
題材は野球ということで、私は野球に興味ないし、1985年という時代も知らないのであんまり楽しめないんじゃないかなと思ったんですが、面白かったです。
高校野球ってやっぱり青春感じられますね。
そして高校男子っていつの時代もあんまり変わんないんじゃないかなって思いました。なんかバカだけど楽しそう(笑)
中盤まではそんなにハマれなかったんですけど、中盤のカミングアウトが衝撃的でそこからは面白かったです。
最後の伏線回収はすごいと思いました。
ただ、エピローグは蛇足感が否めないです。
80年代ってなんかいいですね。
携帯がなくて家電使って親にからかわれるとか。
話題はおニャン子のことばっかりだったりとか。
そんな高校時代も楽しいんじゃないかなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013.6.26読了
タイトルと表紙につられ。想像してたものとは違ったが1985年は高校1年だったので懐かしく読んだ。エピローグは不要かな? -
まさに同年代を生きてきた私にぴったりの本。おにゃんこ、阪神。最後の落ちに至る伏線もばっちり効いて、エンターテイメント!
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この本をオモシロイと思うには、わたしは野球を知りすぎているのだった。。。85年の時代感とか楽しめたけど。舞台が吉祥寺だし。やっぱり初めてのデイトはディズニーランドに決まってると思っちゃうわけだし。
でもプロットには違和感が。。。「ホモ」にも違和感が。。。 -
みんながおニャン子に夢中だったあの頃。僕らの野球部に肘を壊した野球エリートが転校してくる。投げられないはずだったアイツのおかげで、一度も試合に勝ったことのない僕らも甲子園に行けるかも・・・。
解説で茶木則雄が"『セーラー服を脱がさないで』の歌詞を読みながらまさか自分が泣くとは"って書いてるけど、まさにその通り。
当時の時事ネタを前面に押し出して、ノリと軽さで物語を引っ張っていって、最後に感動を・・・って構成は実にエンタメらしいプロットで好感が持てる。
ただこの手の懐かし系青春小説はどうしても重松清の作品と比較してしまう。で、比べちゃうと完成度の面で重松清の方が若干上かなぁと思っちゃう。先人が偉大すぎるんだな。
とはいえ十分楽しめる一冊。しばらくこの著者を追っかけてみようかな。 -
学生部活ものとしては、面白かった
最後まで試合やらせたかったです -
万年一回戦負けの弱小野球部に、突如現れた天才ピッチャー。転校生沢渡の活躍で、まさかの甲子園出場か!?-と期待された矢先、沢渡の意外な秘密が明かされて・・・。というのが前半の展開。ここまででも及第点の出来だけど、沢渡の秘密が明らかになった後の話が素晴らしい。主人公オカの語り口の上手さもあいまって一気に読ませる。王道の青春小説。
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あの奇跡のひと夏の猛虎狂想曲を時代背景に、そして夏の甲子園予選を舞台にした話だと思っていた。半分は当たっていたが阪神の話は二行しか出て来なかった。公式戦未勝利の弱小校に技術、容貌、性格、知力 全てに秀でた天才投手が転向してくる。圧倒的な投手力を武器に嘗ての弱小校は破竹の勢いで予選を勝ち進む。その時、想像すらできなかった事態が…確かにこの展開は予想できなかった。只、これがそんなに大変な出来事なのだろうか?1985年という時代を生きた私にも単なる個人の嗜好としか思えないのだが。勿論、作者は肯定的に描いている。
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1985年、携帯電話もなく、おニャン子で誰が好きか語り合う時代。
学校は管理されて、成績順にクラスわけされ、部活よりも勉強させられる。
そんな高校で一勝もしたことない野球部に所属するオカ。
そこに野球推薦で強豪校に進学した沢渡が、肩を壊して野球を続けられなくなって学校を辞めたと転入してきた。
オカたちは、沢渡に野球を教えてくれと頼むが、もともとヤル気のない野球部。沢渡が入ったところで状況が変わるわけではなかった。
ところが…。 -
はちゃめちゃな話だけれど、アラフォーの小生には、時代がどんぴしゃだからねぇ。一気に読んじゃいました。新田派と国生派いましたよね。小生は、河合その子びいきでしたけど。