- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575515732
作品紹介・あらすじ
一番大事な存在だが、同時にやっかいなことも多い家族。普段は大して感謝もされず、思いやりも感じられず、そのくせこちらはけっこう気を遣う。どのくらい分かってくれているんだろうか。一体、自分にとって家族ってなんだろう。そんな問いへの答えが、読むうちにパッと目の前に現れる、大好評家族小説短編集。ずっと家族-八つの物語に八つの希望が待っている。家族シリーズ第5弾。
感想・レビュー・書評
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このシリーズはいくつか読んでいて今回はその中でも孤独について考えさせられる短編集。
果たせなかった思い、やり直す事も出来ない現実に向かい合う姿に自分の老後の事をも浮かんでしまった。大切なはずなのに傷つけてしまい、守る事が出来なくても生きている人間はその後も生活を続けていかなければならない。家族でいられる時間は奇跡なんだと思わされる作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
森浩美さんの「家族」小説短編集です。8つの物語のうち、「父ちゃんとホットドッグ」「ピンクのカーネーション」「ぶかっこうなおにぎり」「サンタ失格」が良かったです。この4つの作品を読んで、食べ物や品物にその時の記憶や思い出が甦り、初めて相手(家族)の気持ちに気づくものだな、とつくづく思いました。
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ホットドッグと埋め合わせ、がよかったです。
ホットドッグは、昭和の名残の感じが父親を思い出させてくれたし、埋め合わせは、家族の大切な思いを周囲に広げていく感じが、バトンを渡していく相手は家族に限らないって思わせてくれて、印象に残りました。 -
森浩美作品はこれが初ですが、心の奥の方が温かくなる作品です。ただどれもうまくまとまり過ぎな感じはしますが、敢えてどの物語の最後にも、たとえどんなに小さくても〝救いの光〟〝希望の光〟を残すようにしているとのこと。家族シリーズ5作目、一年前に父を亡くしてから、家族の大切さ、かけがえのないものという思いが日々強くなるこの頃、他の家族シリーズも読んでみたいと思います。
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色々な家庭の話がオムニバスで。
表には出ていなくてもそれぞれに家庭内に事情がある、その実情がよく書かれていて面白かったです。全て実話であってもおかしくない位日常感があった。 -
SMAPやKinKi Kidsなど沢山の名曲の作詞を手掛けている森浩美さんの小説を初めて読んだ。
家族だからこそ向き合うことが難しい場面もあるが、ラストには希望がある温かい話ばかりで、読後とても良い気分になった。
他の作品も今後ぜひ読んでいきたいと思う。 -
1父ちゃんとホットドッグ 2ピンクのカーネーション 3七夕生まれ 4だめもと 5裏窓の食卓 6埋めあわせ 7ぶかっこうなおにぎり 8 サンタ失格
8つの短編が収録されています。
森浩美さんの家族小説第5弾です。
マンネリがちになるかと思いきや毎回新鮮な内容で女性以上に女性心理の描写が巧みで驚かされます。
家族って良いなとしみじみ思える温かい作品集に仕上がっています。 -
「家族」をテーマにした短編集。最近プライベートで「家族ってなんだろう」って考えることが増えたため、気になって購入。
ほろりとするお話がつまっていた。 -
家族の在り方。
相変わらずの秀逸な文章。 -
読む順番が逆になったけど家族短編シリーズの5作目。6作目の家族往来でも書いたが、主人公達が自己中心で好きになれない。もっと相手の立場で考えようよ・・・