警官の目 (双葉文庫)

  • 双葉社
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本棚登録 : 89
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575522396

作品紹介・あらすじ

豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。父親と同じく警察官になった男が、父の起こしたある事件の真相を知る「汚名」(五十嵐貴久)、大好評の萩尾警部補シリーズから「消えたホトケ」(今野敏)、事件解決の端緒に不審な……「裏切りの日」(誉田哲也)、かつてない逃走方法で逃げる犯人を追う「シェパード」(三羽省吾)の4編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 五十嵐貴久、今野敏、誉田哲也、三羽省吾『警官の目』双葉文庫。

    シリーズ第2弾。前作も粒揃いの傑作だっただけに期待が高まる。4人の警察小説の名手による4編収録の警察小説アンソロジー。本作もまた、個性あふれる傑作警察小説が収録されており、非常に面白かった。

    今野敏『消えたホトケ』。萩尾警部補が死体消失トリックを解き明かす。短編の中に警察小説の面白さを凝縮した小気味の良い作品。

    五十嵐貴久『汚名』。警官殺しの汚名を着せられ、退職した元刑事の父親が亡くなり、その息子が父親の汚名を晴らす。父親と息子の確執と父親が胸に秘めていた秘密。なかなか読ませる。

    三羽省吾『シェパード』。初読み作家。アクロバティックな逃走で警察を煙に巻く犯人と元十種競技選手の刑事との対決の行方は……『シェパード』、そういう意味だったのか。

    誉田哲也『裏切りの日』。誉田哲也の短編にしては歯切れが悪いというか、スッキリしない結末だった。解説を読むと、2019年10月に刊行予定の『背中の蜘蛛』の第一部と知り、納得。これからどう物語が膨らむのかが気になる。

    本体価格593円
    ★★★★★

  • これは良い企画!一言で警察小説といってもトリックを重視するもの、動機に着目するもの、登場人物の心理に迫るもの、と様々なアプローチがあるということがよくわかる。旧知のキャラも登場しファンには堪らない。

  • 2019/9/1読了。

    2015年に、先に出たアンソロジー「警官の貌」をKindleで読んだのをすっかり忘れて、文庫を購入、読み終わった後、こちらの「警官の目」に。

    「警官の貌」よりこちらの方が、全体的に読み応えがあった気がする。

    今野敏の「消えたホトケ」は短めで、あっさりした内容。ちょっともったいない気もする。

    五十嵐貴久の「汚名」はぎゅっと濃縮された味わい。タイトルから、話の流れが想像できてしまうのが少し残念。

    三羽省吾の「シェパード」はスリルがあって面白かった。最後にきちんとオチが来るのも良い感じで、長めの小説を読んでみたいと思わせる。

    最後が誉田哲也の「裏切りの日」。やっぱり一番好みかもしれない。
    最後の数行…
    「え?なに?なんなの?」と頭の中がはてなマークでいっぱいになり、背筋がゾクっとした終わり方…

    今年の10月に出る予定の「背中の蜘蛛」の第1部だと聞いてワクワクドキドキ。

    まだまだ読みたい。
    「警察小説」って本当に面白い。

  • 警察小説4人の作家4作品
    今野作品のみしか経験していなかったので、違う警察を見たような気がしたのは私だけだろうか。

  • 社長が殺させれた。捜査一課が盗難課に支援依頼。通報者と警察官が確認した後、死体がなくなった
    引退した泥棒に相談に行く
    大きな物を瞬時に動かせない。前もって動かしておき、盗まれた直前に存在していたかのように協力者を使う
    警察官は実際には死体を見ていないことが判明
    犯人は第一発見者
    殺された男の部下がパワハラに耐えられず殺害
    社員が死体をビル内にかくしていた

  • 四人の作家による、4編の警察小説。

    「消えたホトケ」
    トップバッターは今野敏。
    前作でも登場した、萩尾と武田のコンビがいい。
    決してかっこいいとは言えない萩尾と、若干腰掛け(他部署への)の武田が織りなす物語は、テンポが小気味よい。
    コロンボを彷彿とさせる、ちょっと冴えない感の漂う先輩警官の武田は、誇り高きプロフェッショナルだ。
    物語は「ボタンの掛け違い」によって答えが見つからない。
    ダメなら元に戻ってみよ。
    この考え方は、今、仕事に行き詰まる私にとって家族や先輩に言われるよりもすっと心に入ってきた。
    できるかな、明日からの仕事。
    抜け出せるかな、苦悩から。
    頑張れるかな、きっと、大丈夫。

    「裏切りの日」
    解説にもあるように、事件の動機も、犯人も、分かる人にはきっと早くからわかってしまうだろう。
    しかし、本書での終わり方、海外ドラマのような、「え、これで終わり?次は?!」となる。
    それもそのはず、近日発刊される物語の序章なんだそうだ。
    何を裏切ったのか?事件の全容が知りたい。
    姫川玲子シリーズの凄惨さがないだけに、いったい何が影に隠れているのか、気になる。
    誉田哲也も、私は好きで、ついつい新作や、未読のものがあると穴を埋めようと読みあさってしまう。
    先輩から指摘されるように、視野を広げないとな。
    (でもどうやったらいいんだか。自分ではそんなに狭いつもりはないけれど)
    と思いつつも、趣味ぐらい、どっぷり好きなものに浸かりたい。

  • どの作品も「ぶっちぎりのおもしろさ!」Top of the Top の警察小説!に偽りなしでした。誉田哲也さんの作品はこれから出るという『背中の蜘蛛』を是非読んでみたいと思いました。

  • こういうアンソロジーは今まで読んだ事のない作家さんを短編で読んでみて、『ぜひ他の作品も読んでみたい!』って思わせてもらえるから嬉しい。
    今回も三羽さんの作品がまさにそう。感動したな〜他の作品もチェックしてみよう。
    五十嵐さんのお話はとっても切なかった。ラストは主人公が前向きな気持ちになれて良かった。
    今野さんは安定の面白さ!
    誉田さんも実は読んだ事がなかったんだけれどモヤっと感。『背中の蜘蛛』を機会があれば読もうかな。

  • シェパードが良かった。
    裏切りの日は続きがあるためちょっと中途半端。

  • 警察小説ってミステリーのひとつのジャンルになったらしい。あとがきに書いてあった。で、その警察小説のアンソロジーがこの本。今野敏や誉田哲也などの短編を収録。面白かったのは五十嵐貴久。今度この人を攻めてみようと思う。

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著者プロフィール

作家

「2019年 『天保十四年のキャリーオーバー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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