それでも、僕は前に進むことにした (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575523270

作品紹介・あらすじ

勘太郎は広告制作会社で働く若手社員。ある日、「網膜色素変性症」という難病だと診断される。現状、根本的な治療法はなく、数年から数十年掛けて緩やかに視野が狭くなっていくという。よりによって目を仕事で使う俺がなぜ……。病に冒されても、それでも目標に立ち向かい、自分を見つめ直して生きる主人公の姿に元気をもらえる成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • 自分も目に不安を持つ為、興味を持って購入。
    CM制作に携わる主人公勘太郎の将来

    失明する、と言う不安が、夢との葛藤をからめてリアルに描かれていた。
    もちろん、才能や、環境や、友人や、家族、何らかの条件が違えば悩みも違ってくるだろうけど、爽やかさと、前向きさと、苛立ちや、出会い、積み上げて前に進む様がタイトル通りで、よかった。

    将来本が読めなくなるのは辛い。
    すでに老眼だけど、老眼と失明では次元が違う!
    若くてもしんどいけど、若くなくてもしんどい。

  • 図書館本。健常者が難病で視力を失う・・・「自分の身に起きたら」と思うとあり得ない絶望が。現実に向き会いながら勘太郎は仕事を頑張る。こんな強い人になりたい。

  • くさい展開にもれなく胸が熱くなります!
    こういうベタなところもある作品に震えるのですごくよかったです!
    主人公もそこまで特別!とかではなくて普通のどこにでもいる感性の若者なので、戸惑いとか等身大な感じで共感できてスルスル読めました。

    Ready?

    かっこいいです!

    春みたいな気持ちになれる作品でした。

  • 本の概要にある、そのままの内容が淡々と続く。
    そう言う意味では、気合を入れなくてもサクサク読める。ただ、進行性の病に侵される主人公の心の葛藤、格闘する姿は、時に読んでる私の心にも突き刺さる。そんな言葉が所々に散りばめられている。

  • 人が困難にぶつかった時、誰か伴奏者になってくれる人を見つける。それがいかに大切なことか、気づかせてくれた。

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著者プロフィール

こかじさら
1958年千葉県生まれ。中央大学専門職大学院国際会計研究科修士課程修了。
出版社勤務を経て2016年『アレー! 行け、ニッポンの女たち』講談社刊(『負けるな、届け!』として文庫化)でデビュー。著書に、『それでも、僕は前に進むことにした』『彼女が私を惑わせる』共に双葉文庫など。2019年9月、現代ビジネスに両親の介護生活を描いた記事を掲載し、大きな反響を呼んだ。

「2022年 『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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