- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575663143
作品紹介・あらすじ
梅香漂い、江戸が小正月を迎える頃、佐々木磐音はおこんとともに麻布広尾村に出向いていた。御典医桂川国瑞と織田桜子の祝言への列席であったが、折しも、界隈で横行する不逞の輩が花嫁行列を塞ぎ…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十四弾。
感想・レビュー・書評
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2023年1月24日
鶴吉の三味線の店ができて何より。
そして祝言。
それをむかえるおごそかな支度、心構え。
町人はもっと気楽に結婚しただろう。
武人だからか、道場主だからか。
気持ちが引き締まる。
そんなめでたい日にも刺客が現れ、迎えうつ磐音。刀を差し出すおこん。
さすが磐音の妻かな。肝が据わってる。
祝言の読売はどんな記述だろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おこんさんの養子入りを経て、ついに祝言。
豪華な参加者の様子がたくさん描かれるのかと思いきや、意外にもあっさり終わりました。
田沼派が磐音を殺すために5人の刺客を送るものの、既に3人は防ぐことができた。後の2人は江戸を離れたのか、次巻で闘いが待っているのか。 -
御殿医の結婚から磐音の結婚までおめでたい話で始まり締めくくられるかと思ったのですが田沼からの五人と言うきな臭い話もしっかり入っていました。
婚礼当日に刺客と闘うのも大変そうです。「空気読めよ…」と思ってしまいました。
あと、道場に潜んでいた刺客と心で会話はどうかと…。剣の技術が達人の域に達すると心で会話ができるのか?と読みながら突っ込んでしまいました。
江戸を離れた残り二人の刺客はそのうち戻ってくるのでしょうか。流派と名前だけしっかりと発表されて立ち消えてしまうのもばつが悪そうです。 -
凄腕ながら人の好い春風駘蕩の剣士・磐音と、今小町として有名な美女おこんの祝言も整い、いよいよ物語は晴れやかに進む。
その裏で、「五人の暗殺者」などという、まさに時代劇ドラマのようなキーワードが登場して、不穏な雰囲気も醸し、エンターテイメント時代小説としてまさに面目躍如といった様相だ。
もはや磐音も「浪人」ではなくなり、今後、タの字との対決がどうなるのやら、楽しみになってきた。 -
2020.04.10読了
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久々の磐音さん。
めでたい話ときな臭い話が同時並行。
祝言よりおこんさんが速水家に養子にはいるシーンの方がジーンとした
2019.12.4
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御典医桂川さんと桜子さんの祝言。 磐音とおこんの祝言はあっさり流された。いいのか。
佐々木道場(というよりは磐音)を潰せというタの字の暗躍。
江戸時代って、なににつけてもおおらかだなぁ。
読売がほぼ実名報道しても、庶民はそんなもんだと思っているのか、江戸城中なんて住む世界が違うから、そういった風聞は耳に届かないのか。
伝説の剣客とはテレパシーで会話したのには「んなアホな」と少し興ざめ。
鶴吉が、ようやく報われたようで嬉しく思った。そうして初めて、わたしは鶴吉を気に入っていたのだなぁ、と気づきました。 -
最終巻で
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町人モノから武家モノへ?
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★2008年2月12日 10冊目読了『朧夜の桜』佐伯泰英著