- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575664218
感想・レビュー・書評
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これまでの私が読んだ作品からはちょっと変わって、
抜け忍加藤段蔵が自分の気分の赴くままに
戦国大名を渡り歩くお話です。
悪忍とはなんぞや、誰が一番の悪なのか?
いまひとつ悪になりきれてない感が漂いますが、
ラストに怒涛の展開が……。そういう小説だったんですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代小説のダークヒーローが誕生!
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段蔵のイメージが大分違った。
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忍者加藤段蔵、飛び加藤の話.技も腕も知恵もよく働く一匹狼の抜け忍として描かれるピカレスクロマン.関西弁の座無左や弁天姉妹など魅力的な忍者が着かず離れず登場する.有名な呑牛の術や越後の長尾景虎の宝刀を盗み出す話もちゃんと盛り込まれている.ただ強いだけでなく人間として弱い部分もちらりとのぞかせているところがうまい.できればこの後の武田晴信との挿話も入れて終わりにしてほしかった.
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結構、暗めの話かと思っていたら、ところどころ笑いも含むような話でしたね。
飛び加藤の有名なエピソードはちゃんと入っているし、忍者ものとして期待通りな感じです。
どちらかというと、リアル系?
風太郎忍法帳とはちょっと違う方向性と言いましょうか。
キャラクターはけっこう変わった人たちばかりで良い印象でした。
微妙に中途半端な終わり方は、続きを書くのかな? -
「飛び加藤」こと加藤段蔵が主人公。段蔵が自由奔放で、ユーモラスなキャラクターとして設定され、痛快な忍者小説として楽しめます。終わり方が、続きがありそうな形なのですが、いまだに続編がないので不思議です。
2010.04.05読了