- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575667035
感想・レビュー・書評
-
蘭方医・宇津木新吾シリーズの1作目。
2014.12発行。字の大きさは、中。
長崎で蘭学を修めた医師・宇津木新吾は、江戸へ帰りつくと医師・村松幻宗を尋ねる。幻宗は、患者の貧富や貴賤を考えず、患者から金を取らずに治療を行っている、では施療院を維持するお金はどこから出て来るのか。
義父・順庵は、お目見医師を目指して表御番医師・上島漠泉の娘・香保と新吾を結婚させようとしている。
香保との恋はどうなるか。
次回以降が楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014年12月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ1作目。駆け出し蘭方医の新吾22歳。幻宗という先輩医者も面白いし、17歳の香保も面白い。新吾は、若いだけあって無駄な動きも多いが、事件もなんとかまるくおさめてしまった。面白そうなシリーズで、次回が楽しみ。タイトルの誤診は、新吾の見立て違いのことを言っていて、固定観念への戒めを示唆している。
-
残念な感じは否めない。この系統の話は、心が、揺さぶれるのが多い中で、あっさりした感じで進んでしまった。続巻に続くのもいががなものか?ある程度は、一冊で話をまとめるのがルールではないかな。
-
養子の癖に効かないやつだ
主人公は反骨精神がある
香保の描きかたがいいね -
20170808 青春時代小説という事で空回りする熱さが少し気になったがこの先の展開に繋がる伏線がいろいろあって読み進める事が出来た。続けて読んでいきたいシリーズになると思う。
-
長崎遊学帰りの若い蘭方医のこれからの活躍が楽しみ。
-
第一弾
長崎から帰った若き医師が留学の過程と無料で診療する医師の姿を自分の医師像に重ね -
この続きがあるのかな?なんだか中途半端な感じがした。若い医師の事件への関わり方にも少し違和感があるし・・・
-
L 蘭方医 宇津木新吾1
この作家さんが描く主役はいつも悩んで後悔して女には無骨であからさまな失態をする、イメージがあるのは勝手な私の思い込みか?
びっくりするほど主役キャラに魅力がないんですけど…。香保をメインにしたほうがいいんじゃないかと思うほど。まだまだ未熟な若者の成長記にしたいのか。それにしたって長崎で何年も学んで帰ってきたとは思えないほどの小者っぷり。
あっちこっち関係持って、それぞれに疑い持って、なにがしたいんだ。22歳設定でここまで若造でいいのか。…魅力ないんだよなぁ。時代劇でカリスマ性のない主人公って等身大よりも魅力のなさが勝っちゃうよ。 -
小杉健治氏の本は、検事・沢木正夫シリーズが好きで読んでいたが、時代物は、佐平次捕物帳位で、今回の時代小説は、長崎から医術を学んで戻ってきた「宇津木新吾」が、主人公である。
『誤診』の題名から、新吾が、啓蒙する、町医者の村松幻宗の起こした事と察しられるが、無料医療の背景に、支援者の影を見つけることが出来ない。
そして、縁談の話と、有望な職の安定の餌が、ぶら下がっている事に、反感を持ちながら、縁談相手の香保の存在が、頭に浮かぶ新吾の純真さが、可愛い。
余命いくばくもない男に、精根こめて、介護し、その裏に潜む悪を立つのに、佐伯泰英シリーズの主人公の様な表だった立ち廻りはないが、人情味あふれて、少し融通のきかない青年に、これから、どのようになって行くか、、、楽しみである。
もう、これを読んだ後に、第2巻「潜伏」が、出ているとか、、、、
早く、読まないと、3巻が、出てしまうかも、、、、