- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575669220
作品紹介・あらすじ
長崎へと辿り着いた坂崎空也は、島巡りで出会った長崎会所の高木麻衣と奉行所の鵜飼寅吉と再会した。そして、長崎奉行松平石見守の命により「大阪中也」という偽名を名乗り武者修行を続けることになる。一方、江戸では薬丸新蔵が野太刀流の道場を開いたのだが……。累計2000万部突破「居眠り磐音 江戸双紙」に続く新たな物語。緊迫の五番勝負!
感想・レビュー・書評
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2023年5月28日
偽名を使って生活するわけありの出自、できごと。
そういう人にはそういう人が嫌でも結びついてしまうんだな。
普通の出会いが常に意味深。
敵か味方か、本音か裏読みか、静かに微笑むことで最初は濁す。
若いのに判断は的確で、ミスはおかさない。
そんな落ち着いた若者にいつも頼もしい後見がつく。
だからスカッとするんだね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
離島で知り合った長崎会所の二人の助けを得て名前を変えて長崎へ。
若かりし頃の父と奈緒の経緯を知ったり、福砂屋のカステラを賞味したりと色々な経験をしますがやはり闘いは付いて回りました。
今回は長崎会所の依頼で海賊を働く船へ乗り込みイスパニア貴族の剣士と対決。
巻き込まれるトラブルも色々なバリエーションがあるなぁ…と思ってしまいました。 -
空也、名前を変えて長崎へ。
色々な人に支えられつつ長崎生活を楽しむ空也。
福砂屋のカステラが食べたくなりました。 -
九州の離島から、異国との交易もあり華やかな長崎の地へと武者修行の場を移した坂崎空也。
離島で騒動に関わったおかげで知り合ったふたりの導きにより、慣れぬ街での居場所を獲得した空也。
かつて、若き父も長崎の地を訪れたことを教わり、父親の新たな横顔を知る。
一方、剣友の薬丸新蔵も江戸で新たに道場を興し、それぞれの道を進んでいる。
武左衛門がいい味を出していて、なんとも憎めない相変わらずいいキャラぶりを発揮していた。
51巻の積み重ねは伊達じゃなくて、やはり空也のシリーズであっても磐音シリーズからのキャラクターの存在感が強いんだよなあ。 -
大磯図書館で借りた最高
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空也は薩摩に居所を知られることを承知で長崎入りした。ふたたび異人との勝負になるが、船荷を賭けたカルバリョ卿との一騎打ちは展開にいささか無理があるようだ。
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最初のぺージの肥前国略図を見ながら、坂崎空也が、五島列島・対馬・壱岐島・平戸を巡り、長崎を目指すのに、大村湾に沿って、長崎街道へ、、、、
長い道のりである。
その大村城下でも、道場破りの3人と、ひょんな巡り合わせで、腕を見せる空也。
なぜか安心しながら読めるところである。(笑)
しかし、その3人の1人は、尚武館の門弟であり父の名も口にする。
勝負の結果は、勿論!
その足で、長崎に向かうのだが、その時3人の中で一番まともな人物の1人が、追って来るのだが、、、、この人物は、最後まで、読んでいると、、、悪人である。
しかし、人を疑わない空也、長崎に一緒に行く。
そこで長崎会所の高木麻衣と奉行所の鵜飼寅吉と再会出来、薩摩からの追手を欺くために、名を大坂中也と名乗り武者修行に励む。
江戸に居る磐音におこんは、やはり一人息子が、心配であろう。
しかし、空也も長崎で、父の許嫁だった奈緒との話を聞いて、其の純粋さ生真面目さが自分の身体の中にも流れているのだと、、、、
海賊との闘いも、、、そして、異国人との勝負も、、、何が何でも強いと思われる空也であるが、剣だけでなくピストルや大砲が、出て来ると、武者修行とは・・・・・という概念が、揺らいでいるのが、、、、わかる。
16歳から4年の歳月で、空也が、凄い大人へと、、そして、色んな見聞によって、研ぎ澄まされる感覚が、作者 佐伯泰英氏によって、記されている。
さてさて、次の 「未だ行ならず 下」を早く読みたい気に、もうなっている私がいる。(笑) -
最終巻で
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空也がついに長崎に到着。相変わらず、以前出会った人たちの世話になったり、トラブルに巻き込まれたりしながら、修行を続けている。
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7月-21。3.0点。
空也十番勝負。長崎へたどり着いた空也。
薩摩の追っ手は来るのか。
いつも通りの展開。さらりと読める。