未だ行ならず(下)-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575669237

作品紹介・あらすじ

長崎で武者修行を続ける坂崎空也のもとに、想いを寄せる薩摩の渋谷眉月が訪れる。平穏に武者修行を続ける空也だったが、恨みを抱く東郷示現流酒匂一派の影が迫っていた。同じ頃、薩摩藩の江戸家老から呼び出しを受けた薬丸新蔵は、初めて江戸藩邸に出向くが……。空也と新蔵の二人と酒匂一派の因縁は決着の時を迎え、青春篇はいよいよ完結!

感想・レビュー・書評

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  • 2023年5月29日
    麻衣と霧子と姉がいる、辰平の兄もいる。
    昔はこんな関係多くあったと思う。
    人が密、人間関係が濃い。

    もっとも空也の人間関係はみんなすごい人ばかりだけど。

  • ようやく空也と東郷示現流酒匂一派との因縁が決着。
    薬丸新蔵に向けられた追手も斃されたから東郷示現流との関りはこれで終わりですよね?

  • 空也シリーズ、現時点での最終巻。

    再び修行を始めたりする空也。そして、追っ手とも決着がつきます。

  • 長崎の地で偽名を用いて武者修行を続けている空也のもとに、ついに薩摩示現流の追手がかかる。
    決闘の末、で、ここから一体どうなるの、というところで、この空也シリーズはいったん終わりらしい。
    え、ここで終わりにするの、とあとがきを読んで驚いた。

    タイトルに十番勝負と銘打ってありながらその半ばの五番勝負で閉じる、というあたりに、作者も気持ちが折れてしまったのかなあ、と思う。
    空也の物語、決着のつけどころがよくわからないというか、何をもって終わりになるのか見えなくなってきていたもんな。
    今後、青春篇ではない篇で再び物語が編まれるのかもしれないが、どうにも中途半端な印象。

  • 大磯図書館で借りた最高

  • 空也十番勝負が五番勝負を終えたところで急遽中断された。空也も命に係わる傷を負った。健康の回復と次の発刊を切に希望する。

  • 上巻は、安心しながら、空也の活躍や薩摩の渋谷眉月の恋心に、応援しながら読んでいたのだが、、、、

    下巻になって、江戸でも、新造が、薬丸長左衛門兼武と改名して、野太刀流の道場開設に当たり、酒匂家の次男の次郎兵衛と、闘いを望まれる。

    空也も 薩摩藩の統合示現流 酒匂一派に狙われながらも、修行に励む。

    朝に三千、夕べに八千 の続き打ちだけを聞いていても、その練習量の凄さ、精神力が、凄い!

    そして、母のおこんにしたら、十代の息子の武者修行を 心配で仕方ないのでは、、、、

    最後 空也と太郎左衛門との尋常勝負に、、、、
    今までの、道場での戦いは、余裕で、読めたのだが、この場面になって、ハラハラ、ドキドキ、、、しなが読み進んだ。

    空也は、直進影流の正眼の構えで、、、、太郎兵衛は、左蜻蛉。
    あああーーー、空也の肩に、、、刃が、、、、、、、、
    それでも、両雄 寸毫にらみ合い、、、、一気に、、、
    同時に、相手の身体に、二つの刃が、食い込んだ!!

    生きよ!!!空也!、、、目を閉じないで・・・・

    作者 佐伯泰英氏の策略なのか?
    どうして、ここで終わるの???と、、、

    次は、どうなる???「生きよ 空也!」と、声に出してしまった。

  • 今回はネタバレありでいきます。

    下巻は、空也は長崎逗留のまま、今度は江戸へ帰る途中に薩摩から眉月がやってきます。しかも爺様付きで。
    薩摩の江戸屋敷にもいろいろ事情がある様子。
    当然のことながら薬丸新蔵にも薩摩藩から道場閉鎖しろと突かれつつ、薩摩藩を出た酒匂の次男が仇討にやってくるという。ちなみに空也には酒匂の幻の長男が。今までいたのかいというくらい表には出なかった長男。
    眉月と出かけたりもしましたが、名残惜しくも眉月は爺様と一緒に江戸へ。江戸では空也の一家と家族ぐるみのお付き合い。もう将来決まったな。ついでに空也の妹睦月も中川と婚約。
    最後は仇討対決。
    薬丸は一撃で倒し、空也は長男が強かったこともあり、かなりの傷を負ってかろうじて勝利。…らしいが、状況はかなりやばいまま終了!
    そんな中途半端なまま青春篇終了ですよ。
    作者がいいお年なのもありますが、空也が成人になったからだという。
    十番勝負まで行くんだよね?とか思いつつ、主人公だから死なないだろうという希望的観測のもとに続編を待ちたいと思います。

  • これで終わりは残念

  • 空也青春篇最終巻。気になる示現流との対決はどうなるのか! 眉姫様とは・・・。続編あるのか・・?

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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