おれは一万石(18)-大殿の顔 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575670646

作品紹介・あらすじ

銚子の〆粕を巡る騒動の末、わずかばかりの利益を得た高岡藩。だが八月の参勤交代の費用にはまだまだ足りず、正紀は再び金策に奔走することになる。一方、小浮森蔵こと高岡藩先代藩主井上正森と正紀たちによって企みを阻止された波崎屋の主五郎兵衛と銚子の郡奉行の納場帯刀は、正紀たちへ復讐すべく動き始める――。人気シリーズ第18弾!

感想・レビュー・書評

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  • 貧乏藩の金策で幕府に無断で府外に出ている主人公たち。その上、隠居の先代も領地外で活動中。恨みを買った相手に、その秘密を追跡されるとともに、貧乏藩の救済活動。まさに貧乏はつらいよ状態。今までは相手の活動や秘密の探索たが、今回は秘密保持対策。いかに過去の行動が実は危ういものであることをあらためて認識。最後はめでたしめでたしなのだが、相手方の勇足的な決着なのが拍子抜け。これからのシム領地が楽しみ。

  • 2021年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ18作目。前作での銚子の悪だくみは再燃し、高岡藩大殿の正森81歳が前作に続いて登場する。高岡藩の金策と正森への対応、また高岡藩に害をなそうとする悪い輩への対応と正紀はたいへんに忙しい。ハラハラドキドキの末の大団円が楽しめました。一件落着かな。次巻が楽しみ。

  • 今回気になったこと。丸山浄心寺(正紀の墓は?)、高崎藩元江戸留守居役小野田。襲われた房太郎を助けたのは小野田ではないのか?今回明かされなかったということは引き続き登場するのか?そういえば高岡藩には江戸留守居役はいないのか?等々、余計なことが気になっています。

  • 房太郎から借金して、干鰯、〆粕用の納屋を建てる。正森の正体を暴こうとする企てを阻止。高岡藩は、〆粕と魚油の取引ができるようになる。

  • 長生きの大殿、次はどこに出没?

  • 第十八弾
    前巻続き?銚子代官と波崎屋の逆恨み、先代の藩主の裏を暴こうとして
    幼い娘を巻き込んでの悪だくみ
    今度で銚子篇は終わり

  • 世子と先代共闘再び。面が割れたら藩消滅?!て帯が物語るとおり。先代正森、対外的には高岡にいなきゃいけないとこを、江戸と銚子に現地妻おいて、商人顔負けで手広く商売にかかわりと心の赴くままに。ただ、今回は自分が原因で藩に迷惑がかかりそうということで世子正紀らの助力を受け入れ、逆恨みする代官、商人らの陰謀をかわし返り討ちすることができ。最後の、此度は助かったと率直に礼を言うのと、そなたらの顔は見たくもない、という相反する本音を晒したところまで清々しく。

  • 年が年中、金の心配がつきない正紀。
    今回は、前回干鰯の商いの延長。
    銚子の代官が前回の不始末で押し込めとなっている。
    その息子たちが、恨みを持って正森や事件に関わるものを制裁しようと付け狙う。
    資金を出しているのは江戸の波崎屋の次男。
    正体不明の正森の別称、小浮森蔵の正体を探るうちに高岡藩の先代藩主ではないかと気づく。
    公儀に言われれば藩の一大事。
    またもや、大活躍の巻。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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