歩くアジア (双葉文庫 し 13-6)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575711448

作品紹介・あらすじ

旅は広さが、一平方メートルにも満たない僕の机の上から生まれた。「飛行機を使わずに、東京からイスタンブールまで陸路の旅はできるだろうか」と思い描いたのがはじまりだった。マイナス20度の寒さに震え、気温50度の暑さにあえぎ、アジアの西端をめざす旅はつづく-。

感想・レビュー・書評

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  • 東京からトルコのイスタンブールまで空路を使わずに陸路(一部船での移動あり)で旅するタイトル通りアジアを歩く大旅行記です。
    旅が行われたのが今から約20年前、1990年代半ば過ぎですが当時はまだカンボジアの内戦の傷あとも色濃くてインドシナの開放はまだまだの頃でした。また中国も超大国になる前の高度経済成長期の入り口間もない頃だったかと思います。
    本書を読んでいるとそんな混沌とした時代の中でビザとの格闘をしつつ旅をつづける下川氏とカメラマン阿部氏のこの旅に対するすごい執念が伝わってきました。
    今では当時と違って国境の出入りも楽になりましたが、その代わりに90年代半ば頃の旅にあったような躍動感・緊張感は失われているかもしれないですね。
    それでも旅は本書に描かれているような未体験の興奮を与えてくれます。旅に行きたくなりました。

  • この人の旅行記は、「周りの風物」の記述と「本人思うこと」の記述の量バランスがちょうどいい。どちらかに偏った紀行文が多いですから。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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