どん底令嬢の取り違えお見合い騒動、からの結婚 (ハニー文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576201535

作品紹介・あらすじ

貧乏貴族のフィオナは身売り同然の見合いに臨む。威圧感たっぷりの相手は将軍様! 一目で気に入られ婚前交渉までしてしまうが…!?

感想・レビュー・書評

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  • こういう貴族もの?食わず嫌いで現代ものばかり読んでいたのですが、いいですね。案外ジェイドとアンナもお似合いな気もしますw

  • 互いに相手を取り違えてしまったお見合いだったけど、初手から相性いいのは分かっていたので(もうまさに運命の相手だった)真実が明るみにならなければと願ってしまった。
    そういう訳には勿論いかなかったが。
    そして、いざ明らかになったと思ったら、予想以上の真実が盛り込まれていて、胸を鷲掴みにされた。
    自分は借金まみれの男爵家だし、見合い相手も違うし、黙って身を引くのだと思っていたら……グレイグではないが、呪うぞジェイド。
    これだから実際に見てもいないくせに噂話を真実だと鵜呑みして、それでしか人を判断しない人は困る。
    グレイグのことを思ってのことだが、グレイグのこと自体もちゃんと見えていなかったからな、彼は。
    その分のしっぺ返しは番外編で拝めるので、ある程度スカッとはできたが、正直自分も許す気ないから。
    フィオナはいい子なんだよ。
    いい子なんだよ!

    過去の経験もあって表情筋が死んでいるグレイグ。
    過去の経験から人の表情を読むのに長けたフィオナ。
    これほど相性のいい相手は本当にいない。
    グレイグのことを怖がらず、誤解もせず分かってくれる若い令嬢は実際フィオナくらいだろう。
    また人の噂に流されず、自分で見て触って感じたものを信じるグレイグは、例えフィオナの態度が変わっても、違和感を抱いてくれた。
    その態度の変化が、グレイグのことを思って敢えて取った行動だったことを、グレイグはちゃんと(時間はかかったが)理解してくれた。
    何という救いだろうか。
    挿絵のしょぼくれたグレイグには本当に心痛めたけれど……あれが天下の白鷺将軍かと。
    本当にフィオナのこと好きなんだなと感じて、胸キュン絵だった。
    あれだけでも見て欲しい。

    フィオナの周辺の奴らは悪いことやってはいたが(特に母親はやばい)フィオナ自身にはお咎めはなく、運命の恋人たちは結ばれてめでたしめでたし。
    グレイグが将軍や子爵位を返上しても、彼がいる場所なら何処へでも行くというフィオナ。
    これは、将軍も落ちる。
    いや最初から落ちてはいたが、とにかく落ちる。
    まあ実際に口にはしていないのだが、グレイグはちゃんと分かってくれている。
    本当に互いを理解し合える理想のカップルだ。
    末永くお幸せに。

    そして、ジェイドは延々馬に蹴られているといい。
    この作品の場合は猫かな。
    猫に襲われているといい。
    運命の恋人たちを拗らせた罰ですからなあ、甘んじて受けて欲しい、本当に(過激的発言で終わる)

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