墓場への切符 (二見文庫 ブ 1-7 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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本棚登録 : 84
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576951812

作品紹介・あらすじ

無免許の私立探偵スカダーは、旧知の高級娼婦エレインから突然連絡を受けた。かつて彼女の協力を得て刑務所に送りこんだ狂気の犯罪者モットリーが、とうとう出所したという。復讐に燃える彼の目的は、スカダーのみならずスカダーに関わった女たちを全員葬り去ることだった…。ニューヨークに展開される現代ハードボイルドの最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 何気に5冊以上は読んでるスカダーさんなので、だんだん慣れてきた気もするけど、それなりに飽きずに読めるのよね。
    と言うわけで今回の相手はヤバいのであって、昔ナチュラルボーンキラーって映画があったけど、根本的に悪というか、水戸黄門の敵みたいに勧善懲悪で叩きのめしてもオッケーなタイプ。しかも強いし。更には髪型も顔も変だし。繰り出す技もちょっと怪し気だし。凶悪なウド鈴木か。
    まぁ要するに主人公を食ってるわけで、でも実際にこんなのいたら無理、ていうかキモいし、でもそんな態度だから相手もこんな風になったんだから、優しくしてあげようって言われてもやっぱり無理だから。
    厳しい世の中だよ。

  • 善悪分からなくなるよね。

  • 実際に圧巻だったし、やはり特筆すべきは敵役の描写の凄みなのだろうが、個人的にはミック・バルーとの友情描写がよかった。そして直接的な敵役の描写が優れていたというよりは、それを通してスカダーの心境が描かれている上手さがあるのだろう。

  • マットスカダー第八作。
    原題"Ticket to the boneyard"

    スカダーものではたぶん初めてなのだと思うが、
    最初から犯人が分かっているパターンの話。

    モットリーが、これまでに登場した悪役と違いサイコパスである。
    彼との対決の様はこれまでのシリーズとは違った雰囲気であった。

    禁酒したスカダーについては賛否両論ありそうだが、
    彼のアルコールとの葛藤がこれはこれで渋いと思った。

  • 可もなく不可もなく。。。

  • アル中探偵マット・スカダーシリーズ。いいハードボイルド!!登場人物にも慣れて、本当、楽しい。と、目の離せぬ展開。悪い人間がとてつもなく悪で、読んでいて気持ちがいい。よく、悪い人間もこんな理由があって…って、裏づけされると、同情してしまうから。最後まで、憎んで終われると嬉しい。

  • 心と身体に深いトラウマを抱えた探偵スカダーであるが、これだけ永い期間シリーズとして続けるためには、ブロックといえども一捻りサイコパスに流れるのもやむを得ないのか?アル中を克服した感のするスカダーは魅力に乏しい気がします。が、そこは作者の筆の冴え、叙情を湛えた文体は相変わらず、熟成されたシングルモルトの香りここにありです。

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著者プロフィール

ローレンス・ブロック Lawrence Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。
1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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