大伽藍 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
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本棚登録 : 102
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582761061

作品紹介・あらすじ

「銃口か十字架の下か」-破滅的デカダンからカトリックに転じた作家が描破するシャルトル大聖堂の美と神秘。キリスト教象徴学総覧にして聖なるものの博物誌とも称しうる異色作の名訳が、さらなる推敲を経て甦った。

感想・レビュー・書評

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  • 『彼方』の主人公デュルタルのその後のストーリーと思っていいのかな?お気に入りの神父様が転勤になったので一緒にパリを離れてシャルトルという田舎町に引っ越してきたデュルタルくん。田舎暮らしは退屈だけど、シャルトル大聖堂がお気に召した彼は、そこに入りびたるようになる。

    基本的にはシャルトル大聖堂の詳細なガイドブック。抄訳ということで、大聖堂についての部分を中心に訳されたというのもあるかもしれないけど、それ以外のストーリー部分は付けたし程度。聖堂の建築や彫刻、ステンドグラスなどの描写が微に入り細にわたり繰り広げられ、たまに聖堂以外の絵画論なども挿入されている。別にこれだけ読んでも退屈とは感じないのだけど(ちょいちょい寝たけど)、実物なり、写真なりと比較しながら読めたらもっと楽しめそうだった。

    省略されたのはおもに宗教文学的な部分だったそうで、補遺にて訳者がざっくり説明してくれているのでとても親切。動物の寓意のとこはちゃんと詳しく読んでみたかった気もする。

  • 透過光インスタレーション資料

  • 復刊してすぐ買ったもののほったらかしにしていた……。
    ユイスマンスらしい偏執的な筆致で描かれる大伽藍の姿にうっとりしてしまう。抄訳なのが残念。

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