ゼムクリップから技術の世界が見える アイデアが形になるまで (平凡社ライブラリー)
- 平凡社 (2010年9月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582767094
感想・レビュー・書評
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とてもおもしろかった「フォークの歯はなぜ4本なのか」の続編ということで購入しましたが未読です。前作と内容の重複が多少ある模様。
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サイエンス
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「文房具」がテーマのビブリオバトルで紹介されて。 タイトル的には「ゼムクリップから始めて技術が世界に現れる過程を見てみよう」の方が近いわな。ゼムクリップ、鉛筆、ジッパー、アルミ缶、ファックス、飛行機、用水路、橋、ビル。と、シンプルな作りのものから複雑なものへと事例を進めて「工学」について語る内容。
だからなんせ難しい!ファックス位からやべーなーと思ってたんだけど、そのあとは申し訳ないけど流し読み。
文章は読みやすいんだけどね。訳書だから身構えたけど、論理構成が明確で表現が端的だからいけた。あとテクニカルタームとか明らかに後の章に出てくるものを前の章にいれたりしてる。
全体を通して、工学という営みが工学以外の様々な要素、物理法則から資本主義システム、慣習、環境、政治、美観、なんかに制約を受けている。ってことがひしひしと感じられて。工学ってーとハードルが高いけど、やってることは仕事変わらんなぁ。なんて思いつつ。そういう意味ではビジネス書を読んでいるような感覚も。
あらためて自分の周りには技術やさん初めいろんな人が関わってるだなぁと。世界の見方が少しだけ変わる一冊。 -
ゼムクリップは何故この形なのか。わずかに存在するバリエーション(この写真では三角形や内側の端が直角に曲げられたものなど)は何を意図したものか。鉛筆の芯が折れるときは何故同じ形になるのか。アルミ缶は何故底がアーチ形に凹んでいて、上蓋の方は少し直径が細くなっているのか。などなど、様々なエンジニアリングの側面を凝縮しています。でも雑学集ではなく、エンジニアがどういう視点で考えるのか、ということに絞っています。後半は橋や高層ビルなど大きなものになり、エンジニア個人の考え方が見えにくくなるのが残念。
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ゼムクリップという、非常に単純な構造の物に多くの開発者が改良を加え続けている。単純なのに未完成という意外性が面白い。飲料の缶他の例示もある。
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技術が実現するとはどんな事なのか?
そのとき、技術者には何が課せられるのか?
そして、社会はそれをどう受け止めるのか?
卑近なものから巨体なものまで、様々な「技術」と、それを取り巻く諸問題(研究開発だったり、環境問題だったり、政治だったり、倫理だったり)を解きほぐす。
引き合いに出されだ事例は、登場順に以下。
ゼムクリッブ、鉛筆、ジッパー(ファスナー)、アルミ缶、ファクシミリ、航空機、上下水道、橋梁、摩天楼。
Note
ビニールジッパーが考案されたとき、ビニール袋と一体化することは考えられなかった。日本人がビニール袋と一体成形する特許を取得した。 -
1-8 工業技術論・技術史
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不要な文が多すぎ。内容も期待外れ。
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朝日選書版で既読。