- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582837179
感想・レビュー・書評
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★★★2019年4月★★★
「何かのためでない」というのがこの本を読むうえで大切なキーワードだと思う。今の時代は何をするのにも、目的がないといけないような風潮があるような気がする。
例えば、本を読むのは役に立つか。
学ぶことに意味があるか・・・・みたいな何時で
でも、そうではなくて「何かのためでない」けど「特別なこと」があると筆者は言う。
効率や経済成長ばかりを追い求める現代に一石を投じる、読み応えのある本だった。
特に印象に残ったのは、還暦を迎えたおじさん達で目的もなく街歩きをする描写。「近くのことは、知っているようで何も知らない」と気づく。大田区の町工場のあった地域を歩く。そういう街歩き。僕ももっと身近なところに目を向けてみたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
哲学
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崇高な精神と、下卑た根性が同居している、素晴らしきかな、人間。
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奄美の「唄者」の友達がいる
日本全国を回ることがある
以前寄せてもらったところに
再び呼んでもらって
唄うこともよくあるらしい
その土地で生まれ
その土地で採れたものを食べ
その土地に暮らしてきた
そんな人たちと語らうことが
楽しみであるという
どこに行っても
賢者がいるという
その土地に根を下ろし
その土地に暮らす視点から
世の中の動きを見ている
そして 考えている
そして 読んでいる
きっと
この一冊は
その賢者とその周りの友に
読まれている一冊だと思う -
文壇高円寺
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平川さんの最近の本を立て続けに読んでるので、同じことが何度も書いてあるけれども、それでも今読みたくなる内容。
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よかったです!