南方熊楠と宮沢賢治 日本的スピリチュアリティの系譜 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582859331

作品紹介・あらすじ

日本の知的水脈において燦然と輝く2つの個性は、自然観と宗教観において多々共通点をもつ。これを表現・思想・人間関係のすべてにおいて比較対照する、類例のない斬新な考察。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれたが、内容はとても深く理解するのには一生かかりそうだ。2人が捉えていた「生態智」を、今地球上に存在する人々が少しでも体得できるようになれば、未来へ希望が持てるのではないか。というようなことを確信した。
    規格外であることを自ら認知していたのか、狂人にならぬための自己制御のひとつが、研究であったり文学という表現だったり。人にはそれぞれの生き方があり、それを見つけるのも修行のようなものなのだろうか。

    https://www.heibonsha.co.jp/book/b492245.html

    明治・大正期、日本では近代国家形成に伴う独特の解放感が生まれていた。宗教や伝統社会への自由な問い直し。そして、自然と人間を繋ぐ神秘の探求。そのなかで、ひときわ輝きを放つ二つの知的巨星があった。

    和歌山・熊野の地で独自の民俗学を展開した南方熊楠。

    岩手・花巻にあって農本主義的表現を志した宮沢賢治。

    彼らがそれぞれに探求した「世界の真実」の、共通点と違いは何だろうか。

    自然/人間精神の総合的な智=「生態智」を見抜かんとし、当時最新の西洋思想をも援用して挑んだ二つの知性とは。日本のスピリチュアリズムにおける最高到達点の秘密を探る!

  • 電車の中で流し読みするには難解すぎる。。

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著者プロフィール

1951年、徳島県生まれ。國學院大学文学部哲学科卒。武蔵丘短期大学助教授。著書に『神界のフィールドワーク』『記号と言霊』(青弓社)、『翁童論』『老いと死のフォークロア』(新曜社)、『場所の記憶』(岩波書店)他。

「年 『記号と言霊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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