ママの世界はいつも戦争 (ベスト新書)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584124147

作品紹介・あらすじ

ベビーカーの大きさ、自己実現は自分のキャリアか子供の受験か、タワマンに住むか公団に住むか"ママカーストの新機軸"。メディアではママタレ戦国時代、日本人独特の母性信仰に、繰り返される専業主婦論争…どうして女はいがみ合うのか-。

感想・レビュー・書評

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  • あとがきにあるように、学者ではない著者の書く話はママの世界の普遍ではないが真実であり、学者でないと言いつつ、アグネス論争の考察やママドルの分析は納得。論争のもとは、男性はイデオロギー、女性はライフスタイルも納得。
    何故か女性、特にママ友は働き方や育て方でカーストが発生する。
    アグネス論争に当時感じたモヤモヤも解けた!抵抗感があったのは、営業マンがお得意様に子供を連れて行く感じに違和感があり、職場に託児所をと言いつつ、私は難しいことはわからないからと子連れでTV局にいく態度。先ずは自分の事務所に託児所を作るなり、建設的に働きかけないことがモヤモヤしていたのだ。
    育児と仕事の両立は、母性がない方が得も納得。勝間和代さんと思われる娘の話も。
    最後に最大の贅沢が、育ちの良さ=親から愛情を注がれて、手間を、かけて育てることで大切に育てられた人間は自己評価が高く、努力を好み社会性が高い。しかし、手間をかけるには働きながらでは時間的に難しく、単なる専業主婦ては経済的にかなわない。またもや、医者なのに、子育てのために仕事を週一にするような恵まれた人のみができる贅沢でこのスパイラルの輪に入れないとできない現実も見える。
    しかし、自分の腹を痛めていない子供の親権を求めて、自立する元田園調布の妻の話は小説より奇なり!で驚いたが、これが著者のいう真実なのだろう。ママの世界は複雑なのだ。
    さて私はどのカーストのママなのだろう(苦笑)

  • 子育ては信仰。この言葉に共感する。
    母性についても深く考えさせられる。
    私は子供によって新しい世界と価値観をもらった。
    そして新しい自分とキャリアと出会えた。
    ママの世界は特別でもあり、日常でもある。
    私はママでもあるが、その前に1個人としてこの世に存在しているし、ママ友は友達でなくて、関係を紡いだ一時的な繋がりの人。その中から友達になる人もいる。
    「ママ」という言葉に価値も感じるが、卑下もしている。そんな様々な自分の感情を揺さぶられる本。
    ゆっくり読み直したい。

  • ママの世界はいつも戦争。杉浦由美子先生の著書。日本で女性が生きていくのは本当に過酷なこと。女性差別社会との闘い、結婚や出産への重圧。子供を持ったら子供を持ったで、ママとしての戦争は続く。ママカーストとの戦い、ボスママ、モンスターママ、マウンティングママ、ママ友との戦い。女性やママをもっとサポートする社会にならないと、日本の少子化問題は解決しないのかも。

  • 特に前半は、著者が決めていた結論に持っていこう持っていこうとしている、つまり、女性の分断を強めよう強めようとしているように読める。
    全体的に信頼できるデータを使っていないなどもあり、粗悪品の感は否めない。

  • どこかのブログからこの本にたどり着いて読んでみた。特にアグネス論争のくだりが興味深く、職場に子供を連れてくる是非は考えさせられる。結局のところ、親と同居が一番良いとは思うが、これだけ多様化した現在でそれもまた難しいか。。。

  • いつも戦争になっちゃう、しちゃう、させちゃう方向の感じってあるある、と思って読む本。しんどくなる方に行かないことを祈って。

  • 2014年7月16日読了。「ママ友地獄」などと言われる世界に生きる現代日本の子どもを持つ女性たちに取材し、ワーキングマザー・専業主婦・シングルマザー・ママタレントらの生態・ヒエラルキーを読み解こうとする本。非常に興味のあるテーマなのだが、いかんせん取材・分析が薄く、「いや、そんなことは知っているから、その先の分析が知りたいんだよ!!」と読んでいてフラストレーションがたまってくる・・・。インタビュー記事は世間話をそのまま文章に起こしたようなノリ、社会について語る文章は途端に証拠・裏づけを失いフワフワした抽象論に終始してしまう。「まあ、そういうことは、あるよね」と納得はしつつ読んだが特に得るものはなかった、残念。

  • ママカースト、育児は信仰・・

  • 神話は崩壊した

  • 結婚出産って怖いね。

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著者プロフィール

ノンフィクションライター。会社員や専門学校講師などを経て、2005年からライターとして活動を開始。『AERA』『婦人公論』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、現在は『文春オンライン』などで教育やジェンダーなどの記事を執筆している。『女子校力』(PHP新書)、『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)など著書多数。

「2022年 『中学受験 やってはいけない塾選び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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