人殺し医療 マフィアが支配する現代メディカル・システム

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584134801

作品紹介・あらすじ

国際医療マフィアは人間の生き血を啜る。それが金融マフィアの裏の顔。患者の命を弄び「薬」と称して「死」を売り捌く。「医療」と称して大量殺戮に手を染める-。

感想・レビュー・書評

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  •  ″医師不足は嘘であり,その気になれば、すぐに解決する。
     にも拘らず、最も難しい問題で、容易に解決しないように見せかけ、誰もが医師不足に疑問を持っていない。
     この現実が今の医療体制が、「人殺し医療」となっている何よりの証拠だろう。″ P209 第6章の結の言葉  
    この章で述べられているナースプラクティショナリー制度は、出産の実感から導入を急いでほしいと思うし、十分実現可能だとも思っている。しかし20年たつ現在でも改善されていないところから、この著者の主張に同感を禁じ得ない。
     信じられないけどこれが医療体制の実態かもしれない。TPPなどの外圧と、健康保険制度の崩壊がこれにどう作用してゆくのか… 若い世代の健康や身体や医療の一般的知識の無さ(新しい情報には敏感でも、古い知恵に疎すぎる)にも… まったく心配が尽きない。

  • 儲けるためには病人がいるね。

  • アメリカでは漢方の多くは違法ドラッグとして扱われている。
    「医原病」が死因の一位なのに、あまり知られていない。
    心不全は死んだ原因が分からないときの魔法の言葉。
    日本で自殺する人の半数は「健康上の理由」。
    肺炎で死ぬ人も多いが、その多くは院内肺炎。
    アメリカの病院チェーン「テネット」はあくどいことして破綻したが、その経営者ジェフリー・バーバコウはストックオプションで100億を得て、TPPで日本にアメリカ型医療を押し付けようとする黒幕とも言われている。
    薬の認可を受けるのは「薬効」ではなく「あんぜんせい」
    EBMは聞こえはいいが、要するに大量の統計データを集められるアメリカ製薬業界にとって都合のいい話。
    漫画家、荒川弘の話:妹が指を切断しちゃったが、実家に伝わる屯田兵秘伝の治療法を続けたところ、くっついちゃった。今そんなことすれば虐待になるけど。民間療法は優れていることもある。
    日本人が戦後も脚気に苦しんだ背景には、ドイツの影響がある。日本海軍はイギリスの影響下にあったのですぐしろ飯から麦飯に変えて脚気は減った。脚気菌という細菌を発見するよう厳命したドイツの研究者がいた。それがロベルト・コッホ。
    血清療法を確立した北里は第1回ノーベル医学賞の有力候補となったが、受賞したのは、北里の研究をジフテリアに応用したベーリングだった。梅毒の特効薬を開発した秦は、エールリヒに共同研究の形で成果を献上するkとに南里、彼はノーベル賞をとった。梅健太郎の成果もとられた。
    日本医師会のボスだった武美太朗は、吉田茂など多くの政治家の主治医をつとめたが、戦前はあの仁科研究所で放射能を研究していた。
    武見は保険適用を西洋医学に限定し、あんまなどは排除されてしまった。
    インフルエンザワクチンに意味なし。
    健康診断で受けるレントゲンは、間接撮影だと、強力なエックス線を照射する。しかもどんな名医でも間接型で病気を発見するのは不可能といわれている。
    武見は決して西洋医薬を口にしなかったし、漢方だけだった。健康診断も絶対にしなかった。
    ある大手弁当チェーン社長は自社製品を食べないし、ある大手家庭用潜在メーカーは自宅で自社製品ではなく普通の石鹸を使えと指導している。
    NHK「汚染血液は海を渡った」は作成者も自賛するほどのものだったが、今は見れない。
    エイズウイルスはもとは細菌兵器として作られた可能性がある。
    抗がん剤はもとは毒ガス開発の副産物。最初の抗がん剤はマスタードガスだった。
    コールタールを医療に応用したかったロックフェラーは、コールタールが発がん性のあることを証明した山極の研究を完全に封殺し、変わりに野口英世を引き立てた。

  • 20180815 読破
    陰謀説で有名なヒトと言っても過言ではない
    ジャーナリスト&ノンフィクション作家さん。
    全てを信じるにはまだちょっと・・・ですが
    世にタミフルが出回った時に感じた違和感から
    個人的に、さもあらん話が満載でした。

  • 医原病。医療行為が原因で生ずる疾患。病院で治療を受けた結果、それが原因となって病状を悪化させて死亡。院内感染や投薬ミスなどの医療過誤、診断や処置を間違えるなどの医療ミス、医療関係者の技術的落ち度からくる医療事故、他にも薬害、医薬品の副作用、医療器具の不具合なども含まれる。これがアメリカで最も多い死因であると言う。その数、年間78万人(2004年)。ニューヨーク州NPO法人アメリカ栄養研究所のゲーリー・ヌル博士の調査。本当か?アメリカの医療システムは医療訴訟の多発が原因で金儲け優先へ変質してきたと言う。

  • 刺激的な 題名。
    そして、随分と 日本の内実に深く考察しているのに驚いた。
    まさに 『医原病』というのが、まかり通っている現実は
    直視する必要がある。

    日本人は 脚気で 200万人死に、
    そして、戦争では、死者の大半が脚気で死んだ。
    それは、スゴイ事実だね。
    『白米』信仰のなせるワザ。

    日本の医療体制が どう確立したか
    というのが、実に巧妙に描かれている。
    江戸時代から 現代に移る過程の 問題がおもしろすぎる。

    なぜ 西洋医だけが 生き残ったのか?
    戦争中に 漢方薬をつかうわけにはいけない。
    短期間に 実績をあげることが 尊ばれた。
    その中心に 軍医が 居た。
    その 軍医 が 戦後の医療をになった。

    医師会のもつ 影のチカラ。
    医の現場で起こっている 光と陰。
    製薬会社が 大きなチカラを持つ というのが、
    そもそもの はじまりで、
    ロックフェラーなどが、狙っていた 市場が
    なるほどと思わせる。

    医原病は 多岐にわたる。
    過剰な健康診断、ワクチンの接種、
    病院にいけば病気になる。
    世話のない話である。

    血友病をめぐる 企みは、まさに、陰謀に近い。
    そういうことも考えることができるということに
    利益を追求する 野望が 見え隠れする。

    このフルフォードと言うオトコ。
    狂気のような存在でもある。

  • 相変わらずフルフォードは陰謀論の香りがするものが好きだなぁと思いつつも。
    西洋医療が軍事技術のひとつという視点は知らなかった。また、戦争に負けるということは、こういう形で勝利国の支配構造に組み込まれていくのだという恐ろしさも感じた。血友病のエイズ被害については背筋が寒くなった。
    日本医師会のトップが健康診断制度を創設しておきながら、みずからは死ぬまで健康診断を受けず、漢方薬しか飲まなかったのは薄ら気味悪いものを感じた。罪悪感はないのだろうか。同じことは、石鹸以外をつかうなと家族に命じた大手洗剤メーカートップも同じだが。
    著者の陰謀路運的なうがった見方を差し引いても、ビジネスモデル、世界経済、医療、健康、支配構造、いろいろな視点から洗い出さなくてはと思わされた。

  • ベンジャミン・フルフォード (著)
    国際医療マフィアは、人間の生き血を啜る。それが金融マフィアの裏の顔。患者の命を弄び、薬と称して「死」を売り捌く。医療と称して、大量殺戮に手を染める…。病気を金に換える、悪魔の錬金術。

  •  西洋医学が、病気を作り上げ、貧乏人を殺して治療実験し、金儲けする装置になっている。
     東洋医学・漢方・大麻などは、邪魔なのでメインストリームからはじかれた。

    という話。

  •  医療が人間をダメにしているおおかたそれで当たりなのかもしれないが果たしてどうなのだろうか。
     
     著者はどちらかというと偏りが激しい人で本当のジャーナリストと言えばそうかもしれないが、違うと言えば違う立場が危うく真っ向から信じることはできないが中でもまともな論戦の本なのかとも思える。
     
     人の命を扱うために医療という現場は失敗が許されないその中の過剰な反応という物が患者側にないとも言い切れないどこまでが善で、どこまでが悪とはっきり判断できないものは商売として成り立たせてはいけないものだと感じる。

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著者プロフィール

1961年カナダ生まれ。ジャーナリスト。上智大学比較文学科を経て、カナダのブリティシュ・コロンビア大学卒業。米経済紙『フォーブス』の元アジア太平洋支局長。著書に、『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』(光文社)、『メルトダウンする世界経済』『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』シリーズ(イースト・プレス)、『分断される世界経済』『戦時体制に突入した世界経済』(清談社Publico)、『一神教の終わり』(秀和システム)、『破滅する世界経済と日本の危機』(かや書房)など多数。

「2023年 『ディストピア化する世界経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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