レーモン・ルーセル (叢書・ウニベルシタス)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588000607

作品紹介・あらすじ

この未だ知られざる狂気と想像力に満ちた作家の,作品構成原理たるプロセデ(手法)を解き明かしつつ,迸り出る言語の奥底に隠された「言葉ともの」の関係を追求。

感想・レビュー・書評

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  • ルーセルの作品とその手法の核は繰り返しの繰り返し、その二重化dedoublement, 「手法の手法」という累乗行為にある。そのロジックで5章くらいまでは理解できた気がする。当初は論が冗長な印象を覚えたけれど、批評というメタの位置から、ルーセルの作品世界を語るフーコー自身もまた反復の反復を実践していると考えればその冗長さも納得できる。深読みかもしれない。

  • 陣野俊史が選ぶ 小説のことを考え始めるための10冊:文藝(2009冬)より

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著者プロフィール

ミシェル・フーコー(Michel Foucault):1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

「2023年 『ミシェル・フーコー講義集成 2 刑罰の理論と制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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